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有志で運営、日本初のイラストSNS「Chixi」10周年 昔のイラストと比較できる「黒歴史にっき」も

» 2017年07月10日 16時48分 公開
[ITmedia]

 ステラリンクは7月10日、日本初のイラストSNS「Chixi」(ちぃ)が7日に10周年を迎えたと発表した。新機能として、Chixiに登録後初めて投稿したイラストと、直近に投稿したイラストを同時に表示する「黒歴史にっき」をリリースした。今後1年かけてリニューアルを行うが、フィーチャーフォン(ガラケー)対応をやめるなどの予定はなく、より多くの人に使ってもらえるサービスを目指すという。

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 Chixiは、2007年に公開されたサービスで、Webブラウザ上でイラストを描いて投稿したり、ほかのユーザーが投稿したイラストに色を塗るなどしてユーザー同士で合作できる。当初は個人の有志が運営していたが、安定的な運用を行うため2009年に法人化。広告運営や機能開発を法人で、一般的な運営・管理を従来からの有志チームで行っているという。

 新機能「黒歴史にっき」は、 Chixiに登録後初めて投稿したイラストと、 最も直近に投稿したイラストを同時に表示できる。「かつて描いたイラストは目を覆いたくなる反面、 学びの歴史の証左」だとしている。

 今後1年かけてリニューアルを実施。「絵を描く人同士が気兼ねなく交流し、 一緒に共感したり、 笑ったり出来る環境を作りたい」という創設の思いを変えることなく、「交流のきっかけとなれる場づくりを行う」としている。また、ガラケー対応を取りやめるなどの予定はなく、「より多くの層に使って頂けるサービスを目指す」としている。

画像 「黒歴史にっき」

 この10年間で、投稿イラストの著作権の取り扱いや、「18禁」など表現のレーティング、同性愛ジャンルの扱いなどさまざまな課題に正面から取り組んできたという。オープン当初は急激なアクセス集中に苦戦するなど、大規模サービスの運営にも苦労してきたという。

 今後、要請があれば、Chixiで培ったノウハウを生かし、各地でのサブカルチャー関連イベントの運営支援や助言などにも取り組みたいとしている。大規模サービス運営のノウハウも、Webサービス運営を目指す人々と共有したいという。

 さらに、イベントやイラスト展などの共同計画・推進を働きかけ「日本の素晴らしい文化を世界へ発信していくと同時に、よりすそ野の広いお絵かき好きが趣味や仕事として楽しむことができる社会の実現に向けて尽力する」としている。

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