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仮想通貨マイニング目的か 不正アクセスで採掘プログラム仕込まれる ソフトバンク・テクノロジー

» 2017年07月25日 09時45分 公開
[ITmedia]

 ソフトバンク・テクノロジーは7月24日、同社の検証サーバが不正アクセスを受け、取引先の情報が流出した可能性があると発表した。マルウェアとして仮想通貨採掘プログラムが仕込まれていたとし、攻撃者の目的は、仮想通貨採掘プログラムのインストールだったとみている。

画像 経緯

 7月17日、保守契約管理システムの検証サーバでマルウェア検出アラートが発生。同サーバをネットワークから遮断し、調査した結果、不正アクセスを受けていたことが分かった。

 サーバには取引先の会社名、担当者名、電話番号、メールアドレスが4071社・1万2534件保存されており、攻撃者がアクセス可能な状態になっていたという。ただ、これまでに情報流出の痕跡は確認しておらず、「攻撃者の振る舞いからは、情報収集ではなく、仮想通貨採掘プログラムのインストールを目的とした攻撃と想定される」としている。

 同社は不正アクセス被害の原因を、(1)不要なアカウントが存在していたこと、(2)そのアカウントのパスワードが脆弱だったこと、(3)外部アクセス対策が適切でなかったこと、(4)取引先データ管理が不十分だったこと――と分析。それぞれ対策を行うとともに、全社でシステムを総点検するとしている。

画像 マルウェアの概要

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