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厚労省の“ブラック企業リスト”をグラフで可視化 Webサイト「ブラック・ブラック企業」登場

» 2017年08月07日 10時29分 公開
[ITmedia]

 長時間労働など労働基準法違反や、職場の安全対策を怠る労働安全法違反など、労働関係の法令違反で書類送検された企業を、都道府県や違反法令別などで一覧・検索できるWebサイト「ブラック・ブラック企業」が登場した。

画像 ブラック・ブラック企業

 厚生労働省が公表したPDF形式のリスト(平成2016年10月〜17年6月公表分)からデータを抽出し、都道府県や公表年月、違反法条別にデータベース化。「大阪府」などの地域や「平成29年」「3月」など公表年月、「労働安全衛生法」「労働基準法」など違反法条別に、対象の企業数をグラフで確認したり、企業名を一覧できる。「平成29年3月公表の労働安全衛生法違反」など、絞り込み検索も可能だ。

 グラフ化により、摘発された企業が大阪府・愛知県に多いことや、公表月が3月に偏っていること、労働安全衛生法・労働安全衛生規則違反での摘発が多いこと――などが一目で分かる。

画像 「平成28年」「労働基準法違反」で絞り込み検索した結果の一部。電通などがヒットする

 飯田哲さんがPDFからデータを抽出し、CSV化してGitHubで公開しているリストを、コード・フォー・トウキョウ代表で、データビジュアライゼーション(データの可視化)普及活動を行っている矢崎裕一さんがWebサイト化した。黒バックに灰色の文字で見づらいが、「ブラックな」サイトなのでこのデザインにしたという。

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