筆者がマストドンをつまみ食いし始めて4カ月が過ぎた。4月15日にスタートし、いつまで続くかもわからなかった連載だが、4カ月もたってしまった。この記事を入れて127本になった。
その最初の2カ月は同名の書籍としてまとめられてインプレスR&Dから電子書籍とプリントオンデマンドによる紙書籍としてリリースされてうれしい評価もいただいている。
ありがたいことだ。
マストドンに対する評価は一般的には「もう流行ってないよね」というものだ。
作者のオイゲン・ロチコさんは4月のような爆発的なものがまた起きてもいいように下回りを強化しているところで、その1つの方策であるプロトコルを新しいものに入れ替えるべく開発を進めている。
ただ、そんなこととはほとんど無関係に、うまくいっているインスタンスでは十分に活用されていて、コミュニティーとして機能している。運営が手馴れているVocalodonや大阪丼などがその良い例だ。
運営がポンコツであってもうまくいっている例もある。筆者が運営サイドとして関わっているグルドンだ。この連載でも何度か紹介している、ポッドキャストbackspace.fm専用のコミュニティーインスタンスだ。
そこで最近面白い現象が起きている。backspace.fm自体は週2回、合計4〜5時間の番組を流しているが、その間隙を埋めるかのように、グルドンの参加者たちが自らコンテンツを発信し、YouTube、Discordなどで独自番組を流し始めている。400本近くあるYouTubeプレイリストや番組表はローカルタイムライン上で共有されている。
そんなグルドン内でいま大流行りしているのはスプラトゥーン2。ゲーム実況でDiscordを使って音声解説をしているのにまだNintendo Switchを手に入れていない人がいて、彼が「今日も並んだのに抽選に外れた」と淡々と報告するYouTube動画が人気だ。
彼に触発され、自分は持っているのに行列に並んだ別のユーザーがSwitchの抽選に当たり、それをそのユーザーに譲るという出来事が最近インスタンス内で起き、感動を呼んだ。
おちこんでると思われがちだけど、マストドン(少なくともその一部)はげんきです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR