人工知能(AI)を採用したプレイステーション用ゲーム「がんばれ森川君2号」などを手掛けたゲームクリエイターの森川幸人氏が8月16日、ゲームAI専業企業・モリカトロン(東京都新宿区・資本金200万円)を創業した。20年以上にわたってゲームのAIを研究してきた氏のノウハウを生かし、ゲームAIのコンサルティングや設計、開発、運用を担う。ゲームAI専業の企業は「日本初」という。
森川氏はプレイステーションの初期からゲームにAIを取り入れ、自ら設計・開発してきた。「ジャンピングフラッシュ!」(ソニー・インタラクティブエンタテイメント)、「がんばれ森川君2号」(同)、「ここ掘れ!プッカ」(同)、「アストロノーカ」(スクウェア・エニックス)などを手掛けてきた。
新会社は、キャラクターの自然な会話を自動生成するAIや、武器・アイテムのパラメータなどの最適な値を自動生成するAI、敵の強弱や出現率、イベント発生などを制御し、ゲームバランスを調整するAI、ゲームフィールドの地形や草木などのオブジェクトを自動生成し、適切に配置するAIなどを提供する。
新会社の代表取締役は森川氏と本城嘉太郎氏が務める。社名は、最初のAIのモデルと言われている「パーセプトロン」へのリスペクトと、いすれはオリジナルのAIを作りたいという思いから「モリカワ」+「パーセプトロン」で「モリカトロン」と名付けた。
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