米Microsoftの共同創業者ポール・アレン氏が率いる民間の調査チームが、第2次世界大戦の終盤、1945年に日本軍に撃沈された重巡洋艦「インディアナポリス」をフィリピン海で発見したとし、8月19日、写真を公開した。
調査チームは、フィリピン海の水深5500メートル地点に沈んでいたインディアナポリスの残骸を18日に発見したという。今後も捜索を続けるとしている。
インディアナポリスは、原子爆弾の材料をテニアン島に届ける秘密任務を完了した後、1945年7月30日、日本の潜水艦による魚雷攻撃を受け、わずか12分で沈没。1996人の乗組員のうち生き残ったのは316人だけだった。
アレン氏は、水深6000メートルまで潜れる最先端の調査船を入手し、探索に成功。「乗組員やその家族にとって何らかの終止符になれば」などとコメントしている。
インディアナポリスは現在も米海軍が保有しており、詳しい位置は非公開という。
アレン氏はビジネスの一線を退き、投資や慈善事業を行っているほか、第2次世界大戦の沈没艦の探索活動も展開しており、2015年には日本の戦艦「武蔵」を発見している。
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