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Suicaの移行は? 「iPhone 8」(仮)機種変更時の“意外な盲点”ITりてらしぃのすゝめ(2/3 ページ)

» 2017年09月07日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

全てのデータをクラウドに集約させる時代に

 データのバックアップも、機種変更時に欠かせない行動の1つ。iPhone 3Gが日本に初上陸して、まもなく10年が経過しようとしています。当時のiPhoneは、多くのデータが端末内に保存されていた(正確には、母艦となるPCのデータと同期していた)ので、端末内のデータを「バックアップ」することで、機種変更してもほぼ同じ環境を作ることができました。

バックアップ iOSデバイスをiCloudにバックアップする方法

 そして今、iOSではApple ID、AndroidではGoogleアカウントとひもづき、連絡先やブックマークなどのデータはほとんどがクラウド上にあります。クラウド上にあるということは、新iPhoneを購入したらログインするだけでデータが元通りになるということで、機種変更は大変簡単になったと思います。

 一部ゲームのプレイデータなど、端末に保存されているものもあるでしょう。そのため、まずはiCloudでのバックアップを確実に行い、新iPhoneで「復元」処理をしておきましょう。画面の指示通りに従えば難なく完了するはずです。

 しかし問題は、iCloudのバックアップが「無料枠の5GBでは足りない」ことではないでしょうか。写真を含めて復元しようとすると、そもそもバックアップ時にため込んだ写真があふれてしまい、クラウドにアップロードできないかもしれません。これについては、大事な写真にほんの少しコストをかけてあげて、有料のiCloudストレージを購入し、「iCloudフォトライブラリ」を活用することをお勧めします。

 例えば50GB/月130円(現時点)を購入することで、ほとんどの場合は写真を丸ごと、クラウド上に保存できるでしょう。クラウド上に保存できれば、原本ファイルはクラウドに残しつつ、端末内には「圧縮した、iPhoneの画面で見るのに最適なサイズ」の写真だけを残せます。これであれば、本体のストレージが小さいものを選んでも大丈夫になりました。

photo iCloudフォトライブラリを利用しつつ「iPhoneのストレージを最適化」すると、デバイスの容量を節約できる。これが月130円(税込)なら支払ってもいいのでは?

 いまや音楽もiTunesと同期するのではなく、SpotifyやApple Musicなどのストリーミングで聴く時代。最後の端末内保存データである写真もクラウド保存を基本にすれば、機種変更や端末紛失時などに簡単に復元できます。Androidであれば「Googleフォト」を活用しましょう。

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