ITりてらしぃのすゝめ
「ローチケ騒動」が教えてくれたもの 炎上の“火付け役”は誰か(1/2 ページ)
“ローチケ事件”が教えてくれるもの
先日、「ローチケHMV」(以下、ローチケ)を巡って騒動が起きました。Twitterでの「チケットが勝手にキャンセルされた」というつぶやきがネット内を駆け巡り、領収書やメールのスクリーンショットなど、いくつかの“証拠”が公開されました。
ローチケは、早い段階でかなり強めの否定リリースを出しました。各種報道が過熱する中、結果としてローチケ側は「キャンセルの事実はない」と発表し、当初Twitterで「チケットがキャンセルされた」と主張していた方も「先方様とお話し合いの末、見解の相違がありました」と投稿し、玉虫色ながら解決へと向かいました(関連記事)。
この事件そのものに関してはコメントを控えますが、「この件は無関係の第三者(つまり、私たち)がそこまで騒ぐべきものだったのか」という疑問は浮かびます。もちろん、うそは良くないですし、本件は企業に対する偽計業務妨害に相当する事件だったかもしれません。
しかし、それはローチケと当事者の問題であり、それ以外の人があえてSNSという「メディア」を使い、大きな声で言及すべきものだったのかは分かりません。特に、事件が一段落したあとの個人攻撃に近いリプライの応酬は、見ていてつらいものがあります。
連載:ITりてらしぃのすゝめ
「身近な話題を例にITリテラシーを高めていこう」がコンセプト。さらっと読めて人に話せる、すぐに身につく。分かりやすさ重視で解説。小ネタも扱います。
本来、「批判」は難しい
今回の事件に対する反応は、当初ローチケ側への非難が多かったような気がします。個人的にもローチケで「ご用意できませんでした」というメールを多数いただいており、ローチケを責めたくなる気持ちも分からなくはありませんが、領収書やメールが「公開された」という事実だけを見ると、これはローチケ側に非があると考えてしまいがちです。
ローチケ側は、メールの文面がおかしい上に「メールの画像も拝見しましたが、弊社のメールの体裁とは違うように思います」(関連記事)とコメント。その後は手のひらを返したように、矛先は個人へと向かいます。
本来、ある出来事に対する批判はとても難しいものだと思います。批判するためには、前提となる情報を広くおさえ、客観的な判断をした上で、淡々と事実のみを指摘するということが必要だと私は思っています。今回の内容は批判というより「攻撃」になっており、あやふやな前提条件の上で、声が大きそうな側に乗っかっているだけに見えました。あえて言えば、自分の達成感のために「正義感を振りかざす」という行為です。
SNSとは、第三者が上から目線で石を投げることもできてしまいます。正義感を振りかざすには大変いい道具であるため、何か事件が起きると、このような行為が見受けられることが多くなってしまいました。
何気ないひと言が「世論」に
そして、その振りかざした正義感が、“誰か”に勝手に使われることも増えたと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ITりてらしぃのすゝめ
「身近な話題を例にITリテラシーを高めていこう」がコンセプト。さらっと読めて人に話せる、すぐに身につく。分かりやすさ重視で解説。小ネタも扱います。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
2
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
3
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
4
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
5
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
6
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
Microsoft、約6万人対象の希望退職制度を発表 巨額のAI投資で経費抑制か
-
9
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
-
10
Anthropic、IPOを正式申請 上半期売上高は約14倍、純損失807億ドル
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR