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違法コピーしたOffice入りPC「メルカリ」で販売の男に有罪判決

» 2017年12月22日 16時33分 公開
[ITmedia]

 大手ソフトメーカーで構成するソフトウェア著作権団体Business Software Alliance(BSA)によると、違法コピーしたOfficeソフト入りPCをフリマアプリ「メルカリ」で販売したとして、著作権法と不正競争防止法違反に問われていた岡山県の男に対して、神戸地裁が11月17日、懲役1年4月、罰金200万円の有罪判決を言い渡した。フリマアプリを通じた違法な複製品販売に有罪判決が出たのは初という。

 男は、オークションサイトで購入した中古PCに、「Office Professional Plus 2013」の試用版をクラックしたソフトをインストールし、メルカリに出品。その際、ライセンス認証システムを回避するクラックプログラムを記録したDVDも提供していたという。

 男は2015年9月、クラックプログラムを販売したとして、不正競争防止法違反の罪で懲役2年(執行猶予5年)、罰金200万円の有罪判決を受けている。今回の犯行は執行猶予期間中のもので、前回の懲役期間とあわせた実刑判決が出た。

 摘発は、BSAの情報提供窓口に提供された情報がきっかけという。BSA日本担当共同事務局長の松尾早苗氏は「判決はフリマアプリを通じた違法な複製品販売に対する初めてもの。同種事件についての更なる捜査の弾みなることを期待している」とコメントしている。

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