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「ヤフオク!」の決済、「かんたん決済」に一本化 受け取り確認後に振り込み

» 2018年01月17日 16時07分 公開
[ITmedia]

 ヤフーは、オークションサイト「ヤフオク!」で、3月1日以降、商品代金の決済方法を「Yahoo!かんたん決済」に一本化し、出品者から落札者に直接銀行振り込みを行うなど、それ以外の決済方法を利用できなくする。

 落札代金はヤフーがいったん預かり、落札者が商品を受け取った後に出品者に振り込む組みも、全カテゴリで必須に。「お金を振り込んだのに商品が届かない」といったトラブルを防ぎ、安心・安全に取引できるようにする。

画像 ヤフオクの告知より

 Yahoo!かんたん決済は、クレジットカードや銀行振込、コンビニ支払い、Tポイントなどで入金できるヤフオク用の決済の仕組み。出品者・落札者が、銀行の口座番号などの情報をお互いに伝え合う必要なく決済できる。

 また、落札者が支払い手続きをした後、一時的にヤフーが代金を預かり、落札者が商品受け取りの手続きをすると出品者に代金が支払われる仕組みを、全カテゴリで必須に。「代金を支払ったのに商品が届かない」「商品を送ったのに代金が支払われない」といったトラブルを防ぐ。

 あわせて、落札者は、商品を受け取った後「受け取り連絡」を行うことが必須に。連絡を忘れた場合、支払い手続きから14日後に自動で入金処理される。

 落札者が支払い手続きを行った後、出品者が発送連絡するまでの間に2者間で取引をキャンセルし、返金することになった場合は、支払いをキャンセルできる機能もリリースする。

画像 3月以降は、切手での支払いを受け付ける「切手可」の出品もなくなりそうだ(画像はヤフオクの「切手可」検索結果)

 ヤフオクの決済は、「かんたん決済」のほか、出品者が自らの銀行口座の番号などを落札者に伝えて振り込んでもらったり、現金書留や切手で支払ったり、現金を手渡しする――など、さまざまな手段で決済できたが、3月1日以降は、かんたん決済以外の決済はできなくなる。ヤフー広報部によると現在、かんたん決済を使った取引がほとんどで、それ以外の決済手段はあまり利用されていないという。

 代金を運営側がいったん預かり、購入者が商品を受け取ってから出品者に振り込む仕組みは、フリマアプリ「メルカリ」などが当初から採用。取引に安心感をもたらし、メルカリ躍進の一因になった。ヤフオクも「興業チケット」などの分野で以前からこの仕組みを採用していたが、今回、全カテゴリに広げることで安心感を高め、ユーザー流出を食い止める狙いだ。

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