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レビュー
» 2018年02月23日 15時46分 公開

テスラの自動運転は本当に“使える”のか? (1/4)

米Teslaの最量販モデルである「モデルS」に乗る機会があった。徹底した自動化とパワー、そして自動運転技術。体験してみるとカルチャーショックというのがぴったりの時間だった。

[斎藤健二,ITmedia]

 EV(電気自動車)メーカーの最大手として有名な米Tesla(テスラ)。先日、数日間に渡って最量販モデルである「モデルS」に乗る機会を得たので、特に「自動運転」の切り口からレビューしたい。

テスラの「モデルS」(出典:Tesla)

何から何まで自動化、ここに極まる

 Teslaの自動車の特徴は数々あるが、ユーザーの立場からするとこだわり過ぎといえるほどの自動化が最大の特徴だ。Teslaを「電気自動車」とだけ考えていると、この車の魅力の半分しか伝わらないと思う。

 まずキーを持って自動車に近づく。すると、折りたたまれたミラーが自動で展開され、ボディに格納されていたドアノブがニョニョっとせり出してくる。まぁ、ここまではほかの高級車でもスマートキーとしてよくある仕掛けだ。

試乗車のエンブレム

 ドアを開けて座席に乗り込む。ここから、「エンジンをかける」に相当するボタンが全くないのがTeslaの特徴だろう。ブレーキを踏むと、パーキングブレーキが解除され、後退していた電動シートが動いて運転姿勢に変わり、上に上がっていたステアリングも下がってくる。あとは、右側のステアリングコラムについているシフトレバーを押し下げて「D」にすれば、発進が可能だ。

 つまり、乗り込む、シフトをDにする、アクセルを踏む。これだけで走り出すことができる。

ライトのスイッチがない?

 少し乗るだけで、自動化できそうなものは全部自動化したかったんだろうな、という思想を感じられる。例えば、ライトのスイッチはない。というか、センターコンソールに収まった17インチタッチパネルの中から、設定を開いて、ライトをコントロールする。普段は当然オートライトだ。ワイパーもオート。一応、左側のステアリングコラムについているウインカーレバーのツマミをひねると手動でワイパーを動かすこともできるが、あまり人が触るような設計にはなっていない。

 さて、目的地に向かって出発しよう。ナビの設定は、基本的に音声認識だ。ステアリング上の音声ボタンを押すとBGMなどが止まり、音声認識モードになる。目的地の地名や住所を言えば候補が(1つだけ)表示されるので、もう一度同じボタンを押せば目的地がセットされる。認識精度は大したもので、ほぼスマホの音声認識だと思って話せば問題ない。一昔前のカーナビの音声認識に辟易(へきえき)した身としては、これなら実用になると感じる。

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