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マストドンの問題はぼくらが解決する ブロックチェーンSNSのhiveway CEOが語るマストドンつまみ食い日記

» 2018年03月06日 07時20分 公開
[松尾公也ITmedia]

 ブロックチェーンを使ったSNSによるICO(Initial Coin Offering)を発表したルーマニア企業 hivewayのCEOがマストドン(Mastodon)との関係について初めてブログで言及した。

 hivewayがオープンソース公開しているコードのクレジットにはマストドンからフォークしていること、どこを変更したかに関する記載がされており、ホワイトペーパーのPDFには現在のhivewayがマストドンのコアを変更して使われていることが書かれている。だが、hivewayの公式ページやブログにはその点が明示されておらず、批判を浴びている。今回のCEOによるブログはその批判に応える内容となっている。

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 hivewayのガブリエル・ハラシムCEOはマストドンは「データ保護がされておらず、開発の可能性がなく、商用向きの構造でもないのにリリースから1年の2017年12月には100万ユーザーを超えた。正しいプラットフォームがあればコミュニティが次の大きな転換期に移行することの証明でもある」とし、マストドンのフレームワークを採用したのは当然のことだったと述べている。

 データ保護がされておらず、採用もまばらで、進化の道が閉ざされていることが、マストドンの最大の問題点であると主張するハラシムCEOはその解決策として、民主的な中央集権的コントロールを提案。投票によりCEOを選任し、方向性、ポリシー、マーケティング、広告などの問題を投票によって決めるシステムをhivewayで構築すると述べている。

 データ保護については最低でも3つのノードに同時に暗号化して完全にランダムに保存する方法を実装するという。

 マストドンのさまざまな問題を解決したその後にハラシムCEOが考えている進化は商用化だ。お金が正しく流れればマーケティングは害悪ではなくなる、そのためにブロックチェーンを使うという考えで、広告にオプトインしてフィードを読んでいけば暗号通貨が自動的に入ってくるようになるという。

 このブログエントリーもまた批判を浴びている。「ど、どこから始めていいかわからない。あまりに多くのレベルでこの記事は間違ってる。でもやってみる」にまとまっているので、このブログと合わせて読んでおくといいだろう。

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