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脳波で「思い描く運転」サポート 「ニッサン IMx KURO」披露(1/4 ページ)

» 2018年03月06日 19時47分 公開
[ITmedia]

 日産自動車は3月6日、電気自動車(EV)のクロスオーバーコンセプト「ニッサン IMx KURO」を、「第88回ジュネーブ国際モーターショー」(一般公開は3月8〜18日)で公開した。完全自動運転(レベル5相当)を実現する他、ドライバーの脳波から違和感を検出し、思い描く運転になるようサポートするという。

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 「東京モーターショー2017」(10月、東京ビッグサイト)で世界初公開したコンセプトカー「ニッサン IMx」を改良し、「黒」をテーマにデザインを一新した。

 クルマに任せてドライブできる「プロパイロットドライブモード」(PDモード)を選ぶと、ハンドルが格納され、シートがリクライニング。ドライバーが自ら運転する「マニュアルドライブモード」(MDモード)に戻すとハンドルが出現し、シートは運転時の姿勢に合わせて変化するという。

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 ドライバーがハンドルを回す、アクセルペダルを踏むなど、操作をする直前に発生する脳波(行動準備電位)を検出。ドライバーが操作を始める0.2〜0.5秒前にクルマ側のシステムが動作することで、ドライバーの反応の遅れをカバーし、思い通りの運転をサポートするという。

 自動運転時も、脳波からドライバーの違和感を検出。違和感を持たない自然な制御の自動運転にカスタマイズできるという。脳波は、ドライバーが着用するヘッドセットを通じて計測するとしている。

 動力を駆動部に伝える機構(パワートレイン)は、高出力モーター2基を前後に搭載したツインモーター4WDを採用し、スーパーカー「ニッサンGT-R」よりも高い、最大出力320kW/最大トルク700N・mを実現。エネルギー密度を高めた大容量バッテリーを搭載し、1回の充電で600キロ以上の走行が可能という。

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