医療機器メーカーのボストン・サイエンティフィック ジャパンとNTTデータは3月7日、RFIDタグを使ってカテーテルなど医療材料の利用状況を追跡する実証実験を始めたと発表した。期間は31日まで。製造販売業者や販売代理店、特約店が共同利用できるオープンでセキュアなプラットフォームの創出と標準規格の形成を目指す。
実証実験では、医療機器製造販売業者が貼り付けたRFIDタグを用いて医療機器販売代理店・特約店や医療機関で使う医療材料の利用状況を追跡。医療機関外からリアルタイムに在庫・使用状況を確認することで、販売代理店・特約店の業務効率化および製造販売業者の在庫削減や滅菌切れによる廃棄削減の実現を目指すという。
2018年4月までに有用性を評価し、18年度内をめどに同サービスの提供を予定。将来的には、医療材料の使用実績と患者情報をひも付け、治療や予防による臨床上の成果分析など利用できるサービス展開を目指すという。
実験では、ボストン・サイエンティフィック ジャパンがRFIDタグの貼り付け、実証用フィールド提供を、NTTデータが実証用システム構築を担う。
(太田智美)
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