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子どもだけではもったいない! プログラミングの考え方を学べる「レゴ BOOST」に挑戦(1/3 ページ)

» 2018年04月06日 12時56分 公開
[山本敦ITmedia]

 2020年から日本の小学校でプログラミングの授業が必修化される。2020年といえば、遠いようで実はもう間もなく。今どきの小学生は学校や習い事で忙しいのに、また1つやるべきことが増えてしまって気の毒だ。でも、おじさん世代としては人生の早い段階でプログラミングを学ぶきっかけに出会えるイマドキの子どもたちが正直うらやましい。

「レゴ BOOST」。レゴブロックにプログラミングの要素を取り入れた

 同時に、もし周囲の子どもたちに「プログラミングを勉強すると将来なんの役に立つの?」と質問された時、具体的な答えを用意してあげたいとも思うようになった。でも専門書を買って読むのはハードルが高いので、まずはスマートトイを体験して自分の興味を芽吹かせるところから始めたいと思う。そんなわけで「レゴ BOOST」を購入した。

レゴ BOOSTの“心臓部”である楽しい専用アプリ

 レゴ BOOSTは、レゴブロックにプログラミングの要素を取り入れた製品だ。Webニュースを読んで興味を持ち、購入したのだが、一度も実物を目にしたことがなかったので、わが家に思いのほか大きなダンボール箱が届いて驚いた。

わが家に届いたレゴ BOOSTの商品パッケージ。iPad Pro 9.7インチと並べてみるとかなり大きいことが分かる

 さっそく箱を開けてると、見慣れたカラフルなレゴのブロックがナンバリングされた複数の袋に小分けにされて入っていた。ほかはパーツの種類を背面に記載した、すごろくのボードみたいな「プレイマット」が同梱(どうこん)されている。しかし、取扱説明書らしきものは見当たらない。日本語による記述は、取り扱い注意事項を書いたポスターにわずかに見られるだけ。センサーに外部モーターなど特殊な機能を持つブロックを含めると合計847個のブロック点数になるので、その規模感に対する“説明の少なさ”に途方に暮れてしまった。

ハコを開けてしばし呆然。800個を超えるパーツがドバっと出てきた
よく見るとパーツは袋ごとにナンバリングされた状態で入っている。アプリの設計図を見ながら組み立てていくシステムだ
付属のプレイマットにはレゴ BOOSTのパッケージに含まれているパーツのリストが記載されている。覚えることができる規模感じゃないし、おそらくその必要もないが、「どの袋に入っていたパーツか」は後から把握できるようにしておかないと大変なことになりそう

 すぐに我に返る。そもそもレゴ BOOSTはタブレットなどのモバイル端末と専用の「BOOSTアプリ」を使って学び楽しむ製品だということを思い出したからだ。さっそくiPad Proにアプリを入れて起動したみたところ、実はこちらが「駅の栄えている側」だった。楽しげなアニメーションと音楽と一緒に解説付きの「遊び方」を見つけた。日本語対応もばっちりで、創作意欲が一気に高まる。

iPad版の「BOOSTアプリ」にブロックの作り方やプログラミングの手引きが収録されている。サクサクと動くし楽しげなアプリだ。日本語表示にも対応する

 レゴ BOOSTはiOS 10.3以上のiPadとiPhoneに対応している。Androidデバイスの互換性については細かなシステム要件があり、レゴが独自に行った互換性試験の結果がサイトに掲載されているので確認してほしい。AmazonのKindle端末やBluetooth(BLE)機能を搭載するWindows 10 PC向けにもアプリが公開されている。

オーナーの誰もが通る「ゲット・スターテッドビークル」から作ってみよう

 レゴ BOOSTを楽しむためには、商品一式とタブレットあるいはPCのほか、単四形乾電池6本、細身のプラスドライバーが必要になる。レゴ BOOSTではロボットにネコ、ギターなど全部で5種類以上のキャラクターを組み立て、アプリで作成したプログラムを送り込んで動かせる。最初にアプリを起動すると、練習として「ゲット・スターテッドビークル」を作って動かす入門者専用メニューに促された。こちらを作り終わっって初めて、他のキャラクターの“作り方”がアンロックされるという流れだ。

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