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都会派の「X-T2」にアクティブ派の「X-H1」 富士フイルムの新フラグシップはどう違う?(4/5 ページ)

» 2018年04月24日 08時05分 公開
[荻窪圭ITmedia]

Dレンジ優先モードに注目の画質

 では画質をちょっと見ていこう。

 薄く雲がかかってたので快晴というわけにはいかない春の空ってとこを差し引いて見る必要はあるが、発色は非常にナチュラル。

ちょっとキリッとしないのはまあそういう季節だから。発色は非常に素直で階調も滑らか(16-55mm 16mm 1/1250秒 F5.6. ISO200)

 基本的にはX-T2と同じと思っていい。

 でも変化はある。

 新たに「Dレンジ優先」モードが付いたのだ。

 今までのダイナミックレンジ拡張はハイライト部の階調を拡張する機能でありシャドウ部については感知してくれなかった。

 「Dレンジ優先」はハイライト部をダイナミックレンジ拡張で広げつつ、シャドウ部もコントロールしてくれるという新機能だ。オフ・弱・強・オートの4つがあるわけだが、オフと強で比べてみよう。

メニューからDレンジ優先を使う。これをオンにすると、DR補正は自動的にオフになる
Dレンジ優先オフ、ダイナミックレンジDR100(16-55mm 16mm 1/56秒 F5.6 ISO200)
Dレンジ優先強。やや眠い絵にはなったが白い雲の階調が残り、つぶれていたシャドウ部も少し持ち上がった(16-55mm 16mm 1/420秒 F5.6 ISO800)

 ハイライト部(雲のあたりなど)の階調が柔らかくなると同時に、暗部が持ち上がってるのが分かるかと思う。

 シチュエーションによってはちょっと眠い絵になるので、シャドウ部をぎゅっと締めたいときはオフに、柔らかく華やかにしたいときは強に、日常の撮影ならオートでいいんじゃないかと思う。

Dレンジ優先を強にしたため、ちょっとHDRっぽくなったが、風景を撮るときや、シャドウ部もちゃんと見せたい時にいい(16-55,, 31.1mm 1/200秒 F4 ISO800)

 さて人を撮ってみよう。

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