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日大タックル問題、負傷選手の父がFacebookで「試合中の監督の写真・動画」提供求める 「加害選手がかわいそう」

» 2018年05月24日 16時16分 公開
[ITmedia]

 日本大学アメリカンフットボール部の選手が、関西学院大学との試合で危険なタックルを行い相手選手にけがを負わせた問題で、けがをした選手の父親が5月24日、Facebookで心境を打ち明けた。「加害選手がかわいそう」と同情を寄せる一方、内田正人監督(当時)が危険プレーを見ていなかったと記者会見で述べたことを受け、試合中の内田監督をとらえた写真や動画の提供を求めている。

 被害者の父である奥野康俊氏は、現職の大阪市議会議員(大阪維新の会所属)。今回の問題に際して22日に記者会見を開き、警察に被害届を提出したことなどを明かしていた。

 奥野氏は24日朝、自身のFacebookを更新。内田監督が、23日夜の記者会見で危険タックルへの関与を否定したことについて「加害選手がかわいそうでならない」「指導者2人(内田監督と井上奨コーチ)に対して体の震えが止まらない」と心境を述べる。

 その上で、23日夜の記者会見で、内田監督が「タックルシーンを見ていなかった」と述べたことに触れ、試合中に動画や写真を撮っていた人に対して、「内田監督が見ているシーン、顔の向きがわかるシーン」などのデータ提供に協力してほしいと求めている。

 警察からは「被害届、告訴も含め、内田監督、井上コーチの2人だけの名前では受理できない」と言われているという。そこで「加害選手の減刑と、内田監督、井上コーチに対する厳重処分の嘆願書も出そうと思う」とし、フォームを改めて用意するとしている。

 奥野氏は、次の市議会議員選挙には立候補しないとし、「この事件に息子と、アメフト、アメフトを愛する両大学の子どもたちの為、日本のスポーツ界の信頼回復の為全てを捧げる所存」と決意を述べている。

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