「人間のアビリティを拡張したい」 シフトール岩佐氏(1/2 ページ)
コネクテッドハードウェアを手掛けるCerevo(セレボ)が5月25日に設立10周年記念イベントを開催し、創業者の岩佐琢磨氏、岩佐氏の後を継いだ青木和律代表、ABBAlabの小笠原治代表が座談会を行った。MCを務めたのはエンジニアでタレントの池澤あやかさん。ハードウェアスタートアップを取り巻く過去10年間の環境変化と今後の技術動向について、趣味全開のトークを繰り広げた。
パナソニックを飛び出した岩佐氏が、社名の由来でもある「Consumer Electronics(家電)のREVOlution(革新)」を掲げてセレボを設立したのは2008年。「06年から08年ごろはパナソニックが大きく伸びていた時期。デジタルカメラや液晶テレビが売れていたが、ニッチなことはあまりやらなかった」という。
以前から「自分たちでゼロから作ったハードウェアを出してみたい」と考えていた岩佐氏は、ベンチャーキャピタルの登場で環境が整ったと判断。独立したものの、資金調達の直後にリーマン・ショックに見舞われる。「当時は、共同創業者を出稼ぎに行かせたり、一部で受託開発の仕事を受けたりしてしのぎました」(岩佐氏)
その後も製造を委託していたEMS(Electronics Manufacturing Service)が倒産して製品の金型を紛失したり、「お金をかけた商品がまったく売れなかった」りと多難な時期もあったが、それを乗り越えた原動力もまた「自分たちでゼロから作ったハードを出してみたい、という思いが強かったから」という。
セレボは新会社Shiftall(シフトール)を設立し、パナソニックに売却。シフトールのCEOに就任した岩佐氏は26人のスタッフと共に“出戻り”することになった。座談会ではその経緯や詳細に触れることはなかったが、少なくとも「ケンカ別れではない」という。
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