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アシックスが投球測定ボール「ピッチアイディ」開発 球種や回転数を約10秒でPCに

» 2018年05月29日 17時45分 公開
[ITmedia]

 アシックスは5月28日、野球の硬式ボールに各種センサーを内蔵した投球測定用ボール「PITCH ID」(ピッチアイディ)を発表した。9月から同社のベースボール能力測定プログラム「ASICS BASEBALL Lab.」に導入する。

「PITCH ID」(ピッチアイディ)

 ユーテックとの共同開発。サイズや重量は硬式ボールに合わせ、外装も同じ製法を採用しているため違和感は少ないという。加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサーを内蔵し、球速や回転数、回転軸といった情報を取得できる。

 投手がボールを投げると、連携したPCやタブレット端末に約10秒でデータを転送。球速は初速、終速、平均速度の3種、回転軸は投手側および頭上からの2視点で傾きを表示する。ボールをリリースする位置、ボールの到達点(ホームベース上)の表示機能や、球速に対する回転数を評価する機能も備えた。

PCやタブレット端末に表示されるデータ

 ASICS BASEBALL Lab.は、野球に必要な能力を体格、体力、動作という3つの観点から測定、評価するサービス。2013年末に提供を開始し、小学生からプロ野球選手まで3000人以上が利用した。これまではスイングや捕球に関する測定がメインだったが、PITCH IDの導入で投手向けの内容を充実させる。

ASICS BASEBALL Lab.の様子

 アシックスは20年までの中期経営計画の中で「デジタルを通じたスポーツライフの充実」をコア戦略の1つに掲げ、先端技術を駆使したサービスの創出を進めている。

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