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» 2018年06月18日 06時23分 公開

ついサボってしまう人に……他人に作業を監視されるアプリ「JAILER」登場 理念は「アルゴリズムと闘え」 (1/3)

仕事や勉強をしなくちゃならないのに、なかなか進まない――そんな悩みを解決してくれそうなサービスが登場した。スマホ越しに他人に作業を監視してもらうアプリ「JAILER」だ。

[岡田有花,ITmedia]

 仕事や勉強をしなくちゃならないのに、ついつい別のことをしてしまい、やるべきことがなかなか進まない――そんな悩みを解決してくれそうなサービスが登場した。

 自分監視アプリ「JAILER」だ。アプリをインストールしたAndroidスマートフォンで自分の姿を撮影し、その様子を第三者にリアルタイムで監視してもらう有料サービス。「人に見られている」と意識することで、サボらずに作業を進められるというわけだ。

画像 「JAILER」紹介ページより

 現在はユーザー数を絞って展開しており、自宅で仕事するフリーランスのプログラマーや、語学学習、資格試験のための勉強に取り組む人などに利用されているという。

 運営しているのは、デジタルデトックスという名の企業。無料の受験動画サイト「manavee」(2017年3月に閉鎖)を開発した花房孟胤(はなふさ・たけつぐ)さん(28)が代表を務めるベンチャーだ。

 「自己管理できない自分が嫌で、生きづらさを感じていた。誰かに監視されたいと思っていた」。そんな自分を助けるサービスとして着想したという。

「見られている」 緊張感で作業が進む

 JAILERは、ライブカメラ機能を備えたアプリだ。ユーザーは作業中の手元にスマホを置き、カメラで自分を映し、監視員に作業の様子を監視してもらう。

画像 JAILERで“監視されている”花房さん。手元のスマホが花房さんの姿を映しており、監視員にその映像が見られている
画像 監視中のアプリ画面。「離席、ねがいます」「休憩、ねがいます」などのボタンをタッチすると監視を中断できる

 「利用者が集中していない」と監視員が判断すると、アプリを通じて「集中できていますか?」などと声をかける。「見られている緊張感」を得られ、集中して作業を続けられるという仕組みだ。監視には人工知能(AI)も活用。顔認識を行い、画面の変化率の大きさをAIでチェックし、変化が大きければ監視員にアラートが届く。午前8時から深夜0時までの監視に対応する。

 ユーザーが監視を中断したい時は、「離席、ねがいます」「休憩、ねがいます」などのボタンをタッチすればOKだ。「○○ねがいます」という言葉使いは、刑務所で受刑者が刑務官に頼みごとをする際に実際に使われる言葉を参考にしたという。

 JAILERアプリは、同社が提供する「デジタル依存矯正プログラム」の一環として提供している。利用を希望する人にはまず、Skypeでカウンセリングを行い、矯正スケジュール決定。JAILERを使い、設定したスケジュール通りに行動できるよう促し、結果をレビューするというプログラムだ。

画像 「デジタル依存矯正プログラム」紹介サイトより

 プログラムの価格は、1日2時間までの「ライトプラン」が月額6000円(税込、以下同)、使い放題の「スタンダードプラン」が同1万5000円。

 2月から試験運用を行っており、現在の利用者は20人ほど。「気づいたらSNSを開いてしまう」「優先順位を無視して好きな仕事から始めてしまい、いつも納期ギリギリになってしまう」「『やりたい仕事』と『やらねばならない仕事』があり、後者を優先してしまって前者が進まない」――そんな悩みを持つ人に好評という。

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