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俳句や和歌に詠まれた絶景、実際に見られる? 確率を予測「古典絶景NAVI」、三菱自動車とウェザーニューズが公開

» 2018年06月25日 20時59分 公開
[ITmedia]

 三菱自動車工業とウェザーニューズは6月25日、俳句や和歌などに登場する絶景が週末に見られる確率を予測し、その場所へのルート案内を表示する「古典絶景NAVI」を公開した。

photo 「古典絶景NAVI」

 国文学者の谷知子氏(フェリス女学院大学文学部日本語日本文学科教授)と久保田淳氏(東京大学名誉教授)監修のもと、100万種類以上の古典文学作品の中から絶景を詠んだ作品を抽出・選定し、その絶景が見られる気象条件を気象学者と定義した。地形データと気温、湿度、風力、風向き、気圧、月齢アルゴリズムなどの気象データをリアルタイムで解析し、絶景が見られる条件をシミュレートした上で出現確率を予測しているという。

photo 古典作品に詠まれた絶景の出現確率を予測

 古典絶景NAVIに掲載されているスポットは18カ所。松尾芭蕉の「五月雨を集めて早し最上川」や山部赤人の「田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」など、有名な俳句や短歌に詠まれた絶景を案内する。場所を指定するだけでなく、作品からも探せる。出発地点の住所を入力すれば、そこから一番近い絶景スポットの出現確率を知ることもできる。また、各絶景スポットの出現確率以外に、作品や気象条件の解説文も用意した。

photo 出発地点から近くの絶景スポットも探せる
photo 和歌や短歌、気象条件の解説も掲載

 古典絶景NAVIは、三菱自動車がアウトドア派の顧客に向け「自然現象への挑戦」をテーマに情報発信する「週末探検家」のコンテンツの1つ。ウェザーニューズとは2017年から全国30カ所の雲海観測スポットで雲海の出現確率を予測する「雲海出現NAVI」も提供している。

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