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アスクル、倉庫火災で営業減益 LOHACOは「おおむね回復」

» 2018年07月04日 17時50分 公開
[ITmedia]

 ネット通販などを手掛けるアスクルが7月4日に発表した2018年5月期(17年5月21日〜18年5月20日)連結業績は、売上高が3604億円(前年比7.3%増)、営業利益が41億円(同52.7%減)、純利益が46億円(同362.5%増)だった。17年2月に物流拠点「ASKUL Logi PARK首都圏」(埼玉県三芳町)で火災が発生し、上半期は取り扱う商品数に制限があったが、別の物流拠点が稼働し、下期には売上高が回復したという。

photo アスクルの公式サイトより

 倉庫火災により、個人向け通販「LOHACO」に影響が出たが、17年9月に「ASKUL Value Center 日高」(埼玉県日高市)が本格的に稼働を始め、「おおむね従前の状態にまで回復した」(同社)。ただ、新設したAVC日高では、自動化を支える物流設備が導入途上だったためコストがかさむなどし、営業減益となった。

 一方、火災で損傷したALP首都圏は、東急不動産が出資する特定目的会社に譲渡。また、別の拠点「ASKUL Logi PARK 福岡」(福岡市)の譲渡益と合わせ、営業減益をカバーした。ALP福岡は譲渡後も賃借使用し、継続して稼働している。

 19年5月期の連結業績予想は、売上高が3900億円(前年比8.2%増)、営業利益が60億円(同43.1%増)、純利益が35億円(同25.4%減)の見通し。

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