NTTドコモは7月5日、第5世代移動通信方式(5G)を活用したサービスを開発しているパートナー企業向けに、クラウド経由で技術を検証できる「ドコモ5Gオープンクラウド」を26日から提供すると発表した。
基地局や移動局を設置した5Gの技術検証を行える施設「ドコモ5Gオープンラボ」(4月開設)と、クラウドの設備を組み合わせ、遠隔から利用できる環境を整えた。ドコモが開発した画像認識や、AI(人工知能)エージェントの技術も提供。「クラウド基盤上でパートナーとドコモが技術を持ち寄り、ソリューションを創出する場」(ドコモ)という。
5日現在、NTTテクノクロス、ソニー、トレンドマイクロ、NEC、ヴイエムウェア、ワコムがパートナー企業として参加。7月下旬に技術検証を始める。
例えば、NTTテクノクロスは高速・大容量通信、低遅延という5Gの特性を生かし、リッチコンテンツや速報を伝えるデジタルサイネージ(電子看板)を開発する。トレンドマイクロは、NFV(Network Functions Virtualization:ネットワーク仮想化)やクラウド向けのセキュリティ製品が、5G環境にも対応できるかを検証する。
さらにドコモは、今回の取り組みで生まれた技術やサービスの情報を、6社以外のパートナー企業・団体にも発信し、開発企業と利用する側の企業をマッチング。さまざまな業界の課題を解決する場を作る考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR