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» 2018年07月23日 16時15分 公開

「AIメーカー」登場 画像認識AI、誰でも簡単に作れる 「ポケモン判定」「バイクメーカー判定」など続々

「猫と犬を見分ける」など、画像を認識・分類するAIを誰でも簡単に作れる「AIメーカー」が登場。バイクの画像を入力すると、メーカーを判定するAIなどが作成され、盛り上がっている。

[岡田有花,ITmedia]

 「猫と犬を見分ける」など、画像を認識・分類する人工知能(AI)を誰でも簡単に作ることができるWebサービス「AIメーカー」を、エンジニアの2z(@2zn01)さんが開発・公開した。タグと学習データを用意するだけで、専門知識不要でAIを作成でき、ほかのユーザーにも試してもらえる。バイクの画像を入力するとメーカーを判定するAIなどさまざまなAIが作成されており、盛り上がっている。

 Twitterアカウントと連携させた上で、識別させる画像のタグを入力し、学習データとして各タグに対応した画像データをアップロードするか、画像検索機能を使って手作業で追加し、学習させれば、画像を判別するAIを作成できる。

 学習データはWebから自動収集も可能。「ラベル名からデータを追加」ボタンを押してしばらく待つ(10分以内)だけで、「Bing Image Search API」を使って画像を自動収集してくれる。ラベルにふさわしい画像を選び、学習フェーズに移行してモデルの学習を終えるとAIが完成。完成したAIは「みんなのAI」として一般公開される。

 例えば、タグとして「猫」「犬」と入力し、「ラベル名からデータを追加」ボタンを押してしばらく待つと、猫と犬の画像を自動で取得。画像を確認した上でモデルを学習させると、入力された画像が猫か犬かを判定するAIが完成する。このAIに画像をアップロードすると、その画像が猫か犬か(猫と犬のどちらに近いか)を%で表示する。AIが画像を猫と判定すれば「猫100%」「犬0%」、やや猫っぽいと判定すれば「猫70%」「犬30%」といった調子だ。

画像 AI名とタグを登録
画像 学習データとして、Webから画像を自動収集
画像 収集された「猫」画像
画像 学習が完了するとAIが完成
画像 完成したAIに猫の画像を入力すると、「猫100%」と表示された
画像 ひよこの画像を入力してみたところ「犬57%」「猫43%」との結果

 2zさんは例として、「手相占い」のAIを作成して公開している。また、AIメーカーを使って作成された「バイクメーカー判定機」「ピカチュウと初代御三家(ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネ)診断」「マツコデラックスさんかミッツマングローブさん、どちらに似ているか診断」など、ユーザーがさまざまなAIを作成・公開し、盛り上がっている。

 2zさんはAIメーカーを開発した理由についてQiitaで、「ディープラーニングは、言語化できない=プログラム化できないものを機械が扱えるという点で画期的な技術だと思っている」一方で、ディープラーニングのライブラリは「高価なGPUサーバを用意する必要がある」など、気軽に試すにはハードルが高いと指摘。「AIメーカーでディープラーニングを誰でも手軽に気軽に取り扱うことができれば、Webの世界に面白い波がくるんじゃないか」「みんなが作ったAIをオープンに公開し、みんなでAIを便利に活用できる、そんな場所があったら面白いし、便利じゃないかと考えた」と説明しており、「みんなのAIプラットフォーム」を目指しているという。

 また、システム構成や実装のポイントなども解説。Amazon Web Services(AWS)を使って構築し、フロントエンドにはPHPフレームワークの「Zend Framework」、バックエンドにはPythonフレームワークの「Flask」、ディープラーニングフレームワークには「Caffe」を利用したという。今後は画像生成や音楽生成、自然言語処理、文字起こしなどの機能も追加していきたいとしている。

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