宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月25日、探査機「はやぶさ2」が、小惑星「リュウグウ」(Ryugu)を、高度約6キロからとらえた画像を公開した。これまで、高度約20キロから撮影した画像を公開していたが、新たな画像はリュウグウをよりアップでとらえており、ごつごつした岩に覆われたリュウグウの姿を確認できる。
はやぶさ2は6月27日にリュウグウ到着し、約20キロ上空に滞在して観測を続けていた。7月16日の週には高度を下げる運用を行い、上空6キロを切る位置に到達。その際、望遠の光学航法カメラ「ONC-T」を使ってリュウグウの画像を撮影した。
公開された画像は、1画素が約60センチに相当。中央付近にリュウグウ表面で最大のクレーターが写っている。また、リュウグウの表面が多数の岩塊(ボルダー)に覆われていることも分かり、「この写真は、着陸地点を選ぶ上でも重要な情報になる」という。
はやぶさ2はこの観察の後、21日に上昇を始め、25日には約20キロ上空まで戻っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR