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自動運転タクシーが営業走行 世界初、都内で実験 ZMPと日の丸交通

» 2018年08月27日 13時05分 公開
[ITmedia]

 ZMPと日の丸交通は8月27日、自動運転タクシーを公道で営業走行させる実証実験を都内で始めた。事前に募集した客を乗せる。需要が高い都心部でのドライバー不足解消を見込み、配車サービスの有用性を検証する他、商用サービスの利用イメージを一般に認知してもらうのが狙い。同様の実験は世界初という。

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 ZMPが開発したミニバンタイプの自動運転車両を使う。運転席にはドライバー、助手席には技術オペレーターが搭乗するが、車線変更や右左折、停止などは基本的にシステムが行う。

 走行ルートは、大手町フィナンシャルシティグランキューブ(千代田区)と六本木ヒルズ(港区)を結ぶ約5.3キロ。運賃は片道1500円(税込)。乗客の募集は既に終了している。

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 実験では、客がスマートフォンアプリでタクシーを予約して乗車する。ルート確認や降車時の決済操作などを行える車内タブレット向けアプリ、実験スタッフが遠隔地から走行を監視するシステムも用意する。

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 乗車できるのは最大4人。無人車両を想定しており、緊急時を除いて乗車するドライバーやオペレーターは乗客と会話しない。乗客は車内外の装置に触れたり、写真や動画の撮影したりはできないという。

 両社は、2020年の自動運転タクシー実用化を目指し、17年6月に協業を始めた。実験の結果を踏まえ、技術とサービスの検証を進めるとしている。

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