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iOS 12新機能と設定を1万字解説(3/5 ページ)

» 2018年09月18日 02時08分 公開
[MACお宝鑑定団]
MACお宝鑑定団

 カメラ機能に機械学習が導入され、使いやすく改善されている。

RAW画像をネイティブ編集

 A9チップ以降を搭載したiPhone、iPadの写真アプリで、RAW画像をネイティブ編集できるようになった。

 RAW形式ファイルを編集しようとすると、画像の左上に「RAW」の透かし表示がされる。

 iOS 10からRAW画像の読み込みと編集は可能でしたが、写真アプリのRAW編集は、RAWファイル内にあるJPEGファイルを使用した編集で、ネイティブRAW編集は、他社製アプリを使って行う必要があった。

リアルタイム映像に「カメラエフェクト」

 アプリからカメラを呼び出した場合、リアルタイム映像に対して、直接、メッセージやFaceTimeに個性を加えられる「カメラエフェクト」が利用可能になっている。

 メッセージなどからカメラを呼び出し、画面左下にある「カメラエフェクト」ボタンをタップする。

 デフォルトでFaceTime HDカメラからのリアルタイム映像が表示される。

 魅力的なフィルタ、アニメーション化されたテキストエフェクト、ステッカーなどを使って、写真やビデオをデコレーションできる。

 Face ID搭載機種の場合、アニ文字、ミー文字も利用できる。

コントロールセンターから「QRコードをスキャン」

 カメラアプリの「QRコードリーダー」が改良され、QRコードを強調表示するようになり、より簡単にスキャンできるようになった。

 コントロールセンターに「QRコードをスキャン」が追加され、コントロールセンターにQRコード読み取りするボタンを配置することが可能に。

機械学習で「おすすめの写真」を提案

 「写真」アプリが新しくなり、ライブラリ内にある写真を機械学習によって解析し「おすすめの写真」を提案してくれるようになる。

 従来、タブ表示だった「メモリー」「共有」アルバムのアクティビティなども一緒に表示されるようになる。

 なお、For Youと検索は、写真アプリによってライブラリをスキャンする必要があるため、初期設定時に表示されるようになるまでに、iPhone/iPadを電源に繋いで一晩待つ必要がある。

 また、iCloud Driveを無料(5GB)で使用してる場合、空き容量が少ないと作成されるのに時間がかかる。

写真の顔認識で共有する相手をリスト表示

 メモリーなどで提案されたアルバムを右上のアクションボタンから「写真を共有」を選択し「友達と共有しますか?」で「次へ」を選択すると、アルバム内にある写真から顔認識によって、送る相手候補がリスト表示される。

 この候補に連絡先情報を追加することで、簡単に写真共有の提案が行える。

 ほかの人から写真を受け取ると、自分のデバイスは同じイベントの写真をライブラリから探し、自分からも写真を共有するように提案することができる。

写真のより細かい検索が可能に

 検索は、写真アプリによってライブラリをスキャンした結果に基づき、モーメント、人々、撮影地、関連のある日付を提案してくれる。

 検索キーワードは、イベント名、一般的なジャンル名、特定の場所名などが使用可能。

 複数の検索キーワードを組み合わせて一段と精度の高い結果を得ることも可能だ。

アルバムがリスト表示される場合

 アルバムは、これまでイベント毎のアルバムとメディアタイプのアルバム、サードパーティ製アプリが作成したアルバムなど、全て四角いサムネイル付きフォルダによる表示だったが、iOS 12からは、メディアタイプの場合、リスト表示に変わった。

 また、ほかのアルバムから読み込んだ数、非表示写真の数、最近削除した項目数などもリスト表示されるようになった。

SDカードカメラリーダーでの写真・動画読み込みが改善

 Lightning - SDカードカメラリーダーを使用した場合の写真や動画の読み込みが大幅に改良された。

 SDカード内に保存されている写真や動画の枚数と容量が表示されるようになり、選択して読み込みしようとしているファイル容量も表示されるようになった。

 読み込み先も選べるようになり、絞り込みされたイベントを選択して読み込みすることもできるようになった。

 読み込み速度自体も改善され、読み込みする前にSDカード内にある写真を拡大表示して事前確認することなどもできる。

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