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コラム
» 2018年10月26日 08時00分 公開

中国・深センでモバイル決済「WeChatPay」を体験 日本でチャージに成功するも“お金をドブに捨てた”記者の顛末記 (1/2)

中国で普及するモバイル決済を現地で記者が使ってみた。日本人が使うための手順を紹介。現地で体験した失敗の原因は?

[山口恵祐,ITmedia]

 休暇中に香港と中国・深センに行ってきたので、現地で普及するモバイル決済サービス「WeChatPay」を使ってみた。日本人が現地でこのサービスを使うには乗り越えるべき障壁がいくつかあるが、アプリの準備から金額のチャージ、そして現地での支払いまで、成功と失敗の顛末(てんまつ)を紹介したい。

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中国のモバイル決済普及率は98%超え?

 日本では2004年ごろから非接触型ICカード技術の「FeliCa」を使ったモバイル決済サービス「おサイフケータイ」が始まったが、それを含む日本のモバイル決済全体の普及率は、16年時点ではわずか6%にとどまっている。一方、お隣の中国都市部では、近年急速に普及が進み、普及率が98.3%に達しているとの報道もある(いずれも日銀調べ)。いまだ現金しか使えない店舗も多い日本と比べると驚異的な数字だ。

 中国のモバイル決済を後押ししたのは、「WeChatPay」(微信支付)と「Alipay」(支付宝)の二大勢力だ。いずれも決済手段にQRコードを使っていて、主に店舗側で用意したカメラで客のQRコードを読み取るか、印刷したQRコードを店頭に置いて客に読み取らせることで決済する仕組み。大型店舗から街の小さな商店まで、モバイル決済が爆発的に普及したのは、この手軽さが一因だろう。

photo 深センのビルにある小さな売店。ショーケースに貼られている緑と青のステッカーが、「WeChatPay」(微信支付)と「Alipay」(支付宝)のQRコードだ。この緑と青の組み合わせは、どの店に行っても目にすることになる

 すでに中国では、モバイル決済サービスが使えないと日常に大きな不便を感じるとの声も多く見かける。現金の支払いではコンビニでおつりがもらえなかったり、街の小さな露店で現金を使おうとすると驚かれたりするという。となれば、中国を訪れる外国人も積極的にモバイル決済を活用したいと思うもの。しかし、いずれのサービスも中国人以外が使うにはさまざまな制約がつきまとう。

日本国内からWeChatPayのアカウント作成できるが……

 そもそもWeChatPayは、コミュニケーションアプリ「WeChat」の一機能だ。WeChatのアカウントは以前から外国人でも作れたが、これまでは中国の銀行口座や身分証をアカウントにひも付けないとWeChatPayは使えなかった。しかし、最近は制限が緩和されたようで、外国人でも機能を有効化できるようになった。

 実際に記者は日本でWeChatアプリをインストールし、日本で発行したVISAクレジットカードをアカウントにひも付けてWeChatPayを有効化できた。

 外国人ユーザーに立ちはだかるWeChatPayの大きな壁はここからだ。現状、中国の銀行口座かデビットカードを持っていないと、オンラインでWeChatPayに現金をチャージする手段がない。すでにWeChatPayアカウントを持っている人に現金を渡して送金してもらう方法なども考えられるが、本末転倒のようにも思える。

 そこで“抜け道”を利用することにした。外貨を電子マネーに変換するサービス「ポケットチェンジ」を使う方法だ。

余った外貨を活用する「ポケットチェンジ」を活用

 ポケットチェンジは、海外旅行などで余った外貨を投入すると、各種電子マネーに替えられるサービスだ。日本の主要空港や駅などに緑色の筐体が設置されていて、誰でも使える。このサービスが取り扱う電子マネーの中にWeChatPayがあり、日本人も利用できる。

 記者は渋谷のドン・キホーテ店舗内に設置されたポケットチェンジを訪れた。自宅に眠っていた米ドル紙幣と、日本円の紙幣を何枚か投入し、出てきたレシートに書かれたQRコードをWeChatアプリで読み取ることで、WeChatPayに投入した外貨分の金額をチャージできる。レートは決して良いものではないが、日本に居ながらにしてWeChatPayにチャージする唯一の方法だ。

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 注意点として、WeChatPayにチャージした金額はその後に日本円などへ両替する手段が今のところなく、中国で使い切るしかないことを念頭においてほしい。

photophoto ポケットチェンジからWeChatPayにチャージ(左)。アプリでも自分のWeChatPayにチャージされていることを確認(右)
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