ITmedia NEWS >
ニュース
» 2018年10月30日 08時00分 公開

シリコンバレー式「時短育児術」:「子どもの様子がスマホで分かる」は当たり前 最新ベビーモニターの実力は? (1/3)

子育てに関する負担をITで解消する「Baby Tech」。シリコンバレー在住の女性筆者が、“母目線”でぐっときたテクノロジーを紹介する連載をお届け。今回は、離れた場所からでも子どもを見守れる最新ベビーモニターについて。

[近藤奈都美,ITmedia]

 私の育児生活になくてはならないのが、ベッドにいる子どもの様子を離れた場所から見守れる「ベビーモニター」です。子どもの姿が見えないことに対する不安がなくなり、自分の時間をより有意義に使えるようになりました。

 わが子が初めて立ったのを見たのも、子どもが寝るのをベビーモニターからをこっそりと見守っていた時です。本当の“初めての瞬間”を見ることができたのは、とてもうれしいことでした。

photo

 子育てに関する負担をITで解消する「Baby Tech」が広まるにつれ、ベビーモニターも進化を遂げているように思います。スマートフォンアプリと連携し、スマホをモニターとして利用できるのはもはや当たり前。複数のデバイスで子どもの様子を確認できるので、夫婦2人で子育てするのにもぴったりです。さらには、子どもの呼吸や周りの環境などを分析する機能を備えた商品も登場し始めました。

 今回はそんな“新世代”のベビーモニターから、私が実際にアメリカで購入・使用したものをレポートします。

連載:シリコンバレー式「時短育児術」

子育てに関する負担をITで解消する「Baby Tech」。シリコンバレー在住の女性筆者が、“母目線”でぐっときたテクノロジーを紹介していく。

著者プロフィール

近藤奈都美(こんどう・なつみ)

日本でIT専門商社に勤務した後、結婚を機に渡米。現在はシリコンバレーで一児の母として主婦業を行う一方、テクノロジーを使って効率的な子育てを目指す“母目線”の情報メディア「Babyful.jp」を運営するなど、「時短育児」を軸に情報発信している。

(本記事は、「Babyful.jp」に掲載された記事を一部加筆・編集して掲載しています)

多機能でリッチな「Nanit」

 「ベビーモニター界のテスラ」と呼ばれるスタートアップ企業・Nanitが手掛ける「Nanit」は、コンピュータビジョンや機械学習の技術を活用したさまざまな機能を備えたリッチなベビーモニターです。

photo Nanitを取り付けた様子。ベビーベッドを俯瞰できるよう壁に直接、またはセット販売しているフロアスタンドを使って設置します

 ベッドにいる子どもの映像を映すだけでなく、子どもがいつ眠り合計何時間寝たか、睡眠の質はどうだったか、子どもがいる部屋の温度や湿度はどの程度かなどを検知し、専用のスマホアプリから数字やグラフで確認できるようになっています。

photo Nanitで録画したライブ映像。子どもがいる部屋の室温や湿度も確認できます

 アプリから子どもが寝ている間のハイライト動画(Night Summary、Day Summary)を楽しむことも可能。ただし動画をスマホに直接保存することはできないため、保存したい場合はスマホのスクリーン録画機能などを使う必要があります。

 本体価格は249ドル(税別)ですが、全ての機能を使うには有料のサブスクリプションサービスを契約する必要があります。サブスクリプションサービスは、過去ログを30日間閲覧できる「Nanit Insights」(年約100ドル)と無期限で閲覧できる「Nanit Insights Unlimited」(年約300ドル)の2プラン。

 高額という印象は拭えませんが、機能は充実しているので、手間をかけずに子どもの睡眠状況を全て把握したい人には向いているかもしれません。

 ただ、少し気になる点もあります。1カ月間利用してみたところ、実際に子どもが眠るよりも前に「眠った」と判定していることが多いようでした。どうやらまだ目が開いていても、おとなしくしていると「眠っている」と判定されることがあるようです。

photo Nanitの計測ではベッドに入った1分後に寝たことになっていますが、現実にはそんなハッピーなことはなかなか起きません

 実際に子どもが眠り始めた時間の誤差は10〜20分程度ですが、昼寝などの場合20分の差は大きいので、より正確に判断できるようになってほしいところです。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.