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「HAL 9000の声と歌」演じたダグラス・レインさん死去

» 2018年11月12日 14時52分 公開
[ITmedia]

 1968年公開の映画「2001年宇宙の旅」に登場するコンピュータ「HAL 9000」の声を演じたカナダ人俳優、ダグラス・レインさんが11月11日、90歳で死去した。自然死だという。レインさんが長年演じた演劇祭「Stratford Festival」が明らかにした。

photo HAL 9000のカメラユニット

 「2001年」のスタンリー・キューブリック監督は当初予定されていたHAL 9000役の俳優のアクセントが気に入らず、レインさんを選んだという(New York Timesの記事)。

 ダグラスさんは宇宙船ディスカバリー号に搭載された人工知能が語る、「I’m sorry Dave, I’m afraid I can’t do that.」という、映画史上最も有名な台詞の1つだけでなく、HAL 9000が映画の終盤で歌う「Daisy Bell」の歌唱も担当した。キューブリック監督はダグラスさんにこの歌を50回近く歌わせたが、最初のテイクを使った。「2001年」の続編である「2010年宇宙の旅」にもダグラスさんは声で出演している。

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