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Amazonで服を試着して買える「プライム・ワードローブ」を試した 店舗に行かずに満足のいく買い物はできる?(1/2 ページ)

» 2019年01月10日 07時00分 公開
[村田朱梨ITmedia]

 「新しい年に向けて、新しい服を買おう」──。そんな言い訳をしながら、私はいつも歳末セールや初売りに参戦している。まだまだ使える冬物や、春先にも活躍しそうな小物がお手頃価格で手に入るので、冬のボーナスの使い道としてもぴったりだ。

 しかし、セールも良いことばかりではない。朝早くから並んだのに、欲しかったものが買えないこともあるし、「他の人に買われる前に買わなきゃ!」と、大して欲しくもないものを買ってしまうことだってある。

 10代の頃はそれでも頑張って福袋を買いに走ったが、25歳を過ぎた今、そんな気力は残っていない。せっかくのお正月休み、家でゆっくりしていたい。

 そう思っていた平成最後の年末、ふと「試着できる通販」がじわじわと増えつつあることを思い出した。「試着できない」というECサイト最大の弱点を突くものとして、国内ではロコンド、MAGASEEK、ニッセン、Amazon.co.jpなどが同様のサービスを展開している。

 どのサービスにもこだわりはないが、既にAmazon.co.jpのプライム会員ということもあり、プライム会員向けの「プライム・ワードローブ」を試すことにした。

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 プライム・ワードローブは、注文した衣料品を試着し、気に入ったものだけを購入できるサービスだ。一度に3〜8点を頼み、1週間ほど手元で購入するかどうかを悩むことができる。

 購入しない商品は、7日間以内のうちにWebサイトやスマホアプリから返送手続きを行える。届いた時の箱と着払い伝票を使って返送すればOKで、プライム会員なら追加料金なしで利用できる。送料や返送料も無料だ。もともと米Amazon.comが始めたサービスで、日本でも2018年10月から提供している。

 ひとまずお気に入りのブランド名で検索してみると、気になっていた秋冬物がいくつかセール価格で売られているのが見つかった。よし、今年はこれを使おう。ちょうど実家の妹から「一緒に服を買いにいきたい」と連絡があったので、帰省して一緒に注文してみることにした。

正直、好みの服は探しにくい

 最初は「ワンピース」「コート・ジャケット」といったカテゴリーから探してみたが、出てくる服の値段やテイストはバラバラ。サイズや色は選べるものの、絞り込める条件がアパレル系のECサイトと比べて限られており、好みの服は見つけにくかった。

photo カテゴリー検索は探しにくい

 カテゴリーを使うよりも、むしろ「チェック コート」「Vネック リブニット」といった複数のキーワードで検索した方が早い。よく買うブランドがある程度決まっている人なら、ブランド名で探すのが一番楽だろう。

photo キーワード検索してみた結果

 それに、好みの服を見つけても、色やサイズを変更するとプライム・ワードローブの対象外になったり、価格が数千円以上変わったりすることもある。写真を見て気になったワンピースが、試せるのはMサイズの黒のみで、Sサイズはどの色も試着できない……なんてこともあった。

photo スマホアプリ画面。同じニットでも色で値段が違う

 それでも気になる商品を掘り当て、妹とそれぞれ3着ずつ厳選。12月29日に頼んだ商品は、大みそかの夕方に到着した。

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