中国Huaweiが北朝鮮の3Gネットワークの構築・運営を秘密裏に支援していたと、米Washington Postが7月22日(現地時間)、匿名希望の関係筋が提供したという社内文書に基づいて報じた。
同メディアはこれらの文書をGitHubで公開している。
情報筋によると、Huaweiは中国の国営企業Panda International Information Technologyとともに、2008年から少なくとも8年間にわたって北朝鮮の3Gネットワークプロジェクトにかかわったという。Huaweiは、インフラ、ネットワーク管理システム、データ暗号化機能などを提供したとされている。
Huaweiはインフラ製品などで米国製部品を使っており、この報道が真実であれば、米国の輸出規制に違反する可能性がある。
北朝鮮は一般人の国内および国際電話のすべてを傍受・監視していたと、匿名希望の情報筋はWashington Postに語った。
HuaweiはWashington Postに対し、現在は北朝鮮ではビジネスを行っていないと語ったが、過去に同国で事業を行ったかどうかについてはコメントしなかった。
米Reutersによると、ドナルド・トランプ米大統領は、記者会見でこの報道についての質問に対し、「調査する必要がある」と答えた。
米商務省は5月、Huaweiがイランへの輸出などで米国の輸出規制に違反したとして、同社を禁輸リストに追加した。トランプ氏は6月末に緩和する姿勢を見せたが、今回の報道で雲行きが変わりそうだ。
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