タブレットPC最薄・最軽量のNEC LaVie TBは、キーボード別売りが潔い左側面。左より可動式無線LANアンテナ、セキュリティロック、VGAコネクタ、LAN、電源 ボタン類は結構多い。左よりワイヤレスSwitch、画面回転ボタン、エスケープボタン、ファンクションボタン、セキュリティボタン。LEDを挟んで、電源スイッチがある。右側面には、ブラウジングなどがしやすいアップボタン、エンターボタン、ダウンボタン 製品版が楽しみな書き味LaVie TBは、書き味に対しても工夫を行っている。付属するペンは、本体に収納できる小さいもののほか、太くて持ちやすいペンも付属する。ただしここまでは、他社でもやっている。 LaVie TBの独自な点は、通常他社のタブレットPCが液晶面に厚さ1mmのアクリルを重ねてコーティングしているのに対し、厚さ0.5mmの強化ガラスを選択している、という点だ。強化ガラスの方がアクリルより強く、傷がつきづらいとのこと。 また、厚さが0.5mm薄くなったことで、ポインタが指し示す液晶面と、手に持つペン先との距離がより短くなる。これにより、視差がちいさくなり、より書きやすくした、とのことだ。 また強化ガラス表面に摩擦係数を増やす処理を行っている。これにより、つるつるなアクリルよりも、より紙とペンの書き味に近づくという。 数日間試してみたが、確かにペンの動きがよりよく、馴染む。タブレットPCの進化の余地はこのあたりにもあるのだろう。無論、NECのこの手法で完成と言うわけではない。 タブレットPCの技術に大きく寄与しているワコム製ペンタブレットも、タブレット表面にそのたぐいの処理を施していることを思いだした。ちなみにペンタブレットを多用するクリエイターなどの場合、さらに上に紙を乗せ、摩擦係数を増やすなどの対処をしている人もいると聞く。 気になる点もあるさて、気になる点もある。バッテリの保ちだ。この試作機の場合、通常で3時間を切るくらいなのだが、どこまでこれを引っ張れるか、本記事を書いている時期では、まさにNECがブラッシュアップをしていることと思う。頑張ってほしいものである。 また、熱対策も気になるところ。側面・背面を見ると、本試作機には上側面側の底面に換気スリットがあり、そのほか底面にファン口がある。重いソフトをずっと使用するなどハードな使い方をしてみると、やはり、手に熱さを感じるレベルである。 底面 ともあれ、本製品はタブレットPCとそれを取り巻く世界に一石を投じることは間違いが無い。価格が20万円台半ばになるとのことで、ピュアタブレットでキーボードなど付属しない割には、そこそこの価格である。薄さ・軽さのバリュー、といったところだろう。 なおNECのビジネス用モデルであるVersaProシリーズにも、タブレットPC版が登場する。標準価格は296,000円。 NEC、「VersaProシリーズ」「LaVieシリーズ」に薄さ15mmのタブレットPCモデルを追加 [大出裕之, ITmedia ] 前のページ | 2/2 | 最初のページ Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. FeaturesPICK UP
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