Innovative Tech(AI+)

君には見えるか? “錯視画像”を作り出す生成AI 「遠近で変わる絵」「白黒と色付きで変わる絵」など(1/3 ページ)

Innovative Tech(AI+):

このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高いAI分野の科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

X: @shiropen2

 米ミシガン大学に所属する研究者らが発表した論文「Factorized Diffusion: Perceptual Illusions by Noise Decomposition」は、人間の知覚に錯覚を引き起こすような画像を生成する手法を提案した研究報告である。

 この手法の特徴は、画像を複数の成分に分解し、それぞれの成分を異なるテキストプロンプトで制御できる点にある。例えば、画像をガウシアンフィルター(画像のノイズを軽減するために使う画像処理フィルター)によって低周波成分と高周波成分に分解し、低周波成分には「人物の写真」、高周波成分には「動物の写真」といったプロンプトを与える。すると遠くから見ると人物に、近くで見ると動物に見えるような「ハイブリッド画像」を生成する。

 このように見る距離によって知覚が変化する現象は、人間の視覚処理が多重解像度で行われていることに起因する。

遠近で内容が変わって見える画像 小さい方の画像の内容が知覚できない場合は、もっと画像を小さくすると見える (左)山(右)熊
(左)山中の道、(右)シカ
(左)都会、(右)人の顔
(左)川、(右)牛
(左)花、(右)パンダ
(左)うさぎ、(右)人の顔
(左)花、(右)マリリン・モンロー
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Innovative Tech(AI+)

2019年の開始以来、多様な最新論文を取り上げている連載「Innovative Tech」。ここではその“AI編”として、人工知能に特化し、世界中の興味深い論文を独自視点で厳選、解説する。執筆は研究論文メディア「Seamless」(シームレス)を主宰し、日課として数多くの論文に目を通す山下氏が担当。イラストや漫画は、同メディア所属のアーティスト・おね氏が手掛けている。

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この記事の著者

山下裕毅

山下裕毅

2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。

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