「Claude Sonnet 5」新登場 低コストでOpus 4.8に匹敵とうたうも、タスク当たりコスト増加との評価も
米Anthropicは6月30日(現地時間)、新しいAIモデル「Claude Sonnet 5」(以下、Sonnet 5)を発表した。同日から「Claude」の全プランとAPIで提供する。上位モデル「Claude Opus 4.8」(以下、Opus 4.8)に迫る性能を低価格で実現するとうたうが、第三者機関の評価では1タスク当たりのトークン使用量が大きいためコスト優位が薄れるとの指摘もある。
Anthropicによると、Sonnet 5は前世代の「Claude Sonnet 4.6」(以下、Sonnet 4.6)からツール利用やコーディング、ナレッジワークなどの能力が大幅に向上した。推論の深さや長さを示す「Effort」レベルを上げると、エージェントが自律的に検索する能力など一部のタスクでOpus 4.8に匹敵する場合もあるという。
AIの性能評価と分析を提供する米Artificial Analysisの評価でも、総合指標「Intelligence Index」で53ポイントを取り、Sonnet 4.6が獲得した47ポイントを上回った。Opus 4.8に3ポイント差、米OpenAIのAIモデル「GPT-5.5」に2ポイント差まで迫った。
安全性はSonnet 4.6から全体的に改善したとする。悪意ある要求の拒否やプロンプトインジェクションへの耐性が高まり、ハルシネーションやユーザーへの過度な迎合も減ったという。サイバー攻撃の能力はOpus 4.8や「Claude Mythos 5」より大幅に低いが、Sonnet 4.6と比較すると脆弱(ぜいじゃく)性悪用の成功率が上がっているため、危険な用途での利用を検知し、ブロックする機能を有効にして提供すると説明している。
APIの価格は100万トークン当たり入力3ドル、出力15ドルで、8月31日までは入力2ドル、出力10ドルで利用できる。Opus 4.8(入力5ドル、出力25ドル)より安価だ。
一方、Artificial Analysisは、Sonnet 5がSonnet 4.6より出力トークンを1タスク当たり約40%多く使用するため、1タスク当たり約2倍のコストがかかると指摘。Opus 4.8と比較しても約15%上回るとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
南海電鉄「数カ月かかった乗務員計画」が1週間に 「量子コンピュータを疑似再現」で鉄道現場はどう変わる?
-
2
メルカリが明かす「Claude Code全社展開」「シャドーAI対策」を支える仕組み
-
3
小田原の老舗梅干し店、世界で稼ぐ――「この外国人は何を言っているんだ」から逆転、築いた“売れる仕組み”
-
4
OpenAI「Codex」1500万ユーザー突破 利用制限リセット「/fastでどうぞ」
-
5
“梅干し職人”のためツール自作 老舗漬物店のClaude活用、「チャット+コピペ」で成果を出せたワケ
-
6
OpenAIが明かす、ユーザーはChatGPTを「こう使っている」
-
7
「Qwen3.8-27B」ウェイト公開 一部「Opus 4.6 Max」超えか ライセンスは商用可のApache 2.0
-
8
Google、「Gemini」開発遅延で焦りか 共同創業者ブリン氏が“全力投球”促す
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
GPT-5.6 Solの「超高速モード」ついに実装 「品質損なわず14倍高速」うたう
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR