米Googleは2月5日(現地時間)、「Gemini 2.0」モデルの提供範囲を大幅に拡大し、開発者と一般ユーザーの両方にとって、より強力で使いやすいAIモデルを提供すると発表した。
今回のアップデートで、Geminiアプリで「2.0 Flash Thinking」の実験版が利用可能になる他、「Gemini 2.0 Flash」の一般提供、「Gemini 2.0 Flash-Lite」のパブリックプレビュー、「Gemini 2.0 Pro」の実験的提供が開始される。
昨年12月にAI Studioで提供開始した推論モデル2.0 Flash Thinkingの実験版を、Geminiアプリで利用可能にする。このモデルは、2.0 Flashの速度と複雑な問題を推論する能力を兼ね備えており、より高度な思考を必要とするタスクに適しているとしている。
米OpenAIの「o1」や中国DeepSeekの「R1」などと競合するモデルが、無料で利用可能になる。
1月にGemini(Webおよびモバイルアプリ)で提供開始したGemini 2.0 Flashを、「Google AI Studio」と「Vertex AI」の開発者にも一般提供する。価格設定も簡略化され、以前のバージョンよりもコスト効率が向上するとしている(詳細は開発者向けブログを参照のこと)。
近日中に画像生成やテキスト読み上げ機能も利用可能になる見込みだ。
Gemini 2.0 Flash-Liteは、「Gemini 1.5 Flash」と同等の速度とコストを維持しつつ、品質が向上。100万トークンのコンテキストウィンドウを持ち、マルチモーダル入力に対応する。
まずは、AI StudioとVertex AIでパブリックプレビューとして提供する。
Gemini 2.0 Proは、コーディング性能と複雑なプロンプトの処理において、これまでリリースされたどのモデルよりも優れた性能を発揮する実験的なモデルという。コンテキストウィンドウは200万トークンで大量の情報を包括的に分析でき、Google検索やコード実行などのツールを呼び出す機能も備える。
このモデルはAI StudioとVertex AIで開発者向けに提供されているほか、「Gemini Advanced」ユーザーはGeminiアプリで試せるようになる。
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