ネコ型配膳ロボット「BellaBot」の開発で知られる中国Pudu Roboticsは3月31日、半人型ロボット「FlashBot Arm」を発表した。両腕で直径2mまで届き、7自由度を持つアームを2本装備。大規模言語モデル(LLM)を活用したコミュニケーションシステムなども実現したという。
FlashBot Armの身長は144cm。頭部には10.1インチのタッチスクリーンを備えている。また2本のアームの先端には、11自由度を持つ5本指のロボットハンド「PUDU DH11」を装着。これにより、ボタンを押す、モノをつかむ、運ぶなど商業シーンで必要となるさまざまなタスクを遂行できるという。
本体下部には移動のための車輪を搭載している。移動の際は、カメラやレーザーにより、周囲の環境と自分の位置を推測してリアルタイムでマップを生成する技術「VSLAM」「レーザーSLAM」を活用。自律的な移動や障害物の回避ができるという。
同社によると、これらの全身の動きは同時に調整可能。「タスク実行効率の精度を向上させ、リアルタイムにフィードバックを行い最適化することが可能となる」としている。
LLMを活用し、ユーザーとの会話を基にタスクを計画する機能も備える。例えばユーザーからタスクの指示を受けた際、FlashBot Armはタスクを分析。同じ環境にいる同社の他のロボットと協力し、効率的にタスクを実行できるという。なお音声コマンドに加えジェスチャー、表情などでもFlashBot Armと交流できるとしている。
レーザー光で物体との距離などを検知する「LiDARセンサー」、パノラマカメラや圧力センサーなど、周辺環境を知覚できるセンサー類も搭載。障害物を認識した際は即座に停止するなど、安全面も確保したという。
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