マスクド・アナライズの「AIしてま~す!」
「@grok ファクトチェック」は本当に正しい? 迫る参院選、偽情報に踊らされないSNS・AIの付き合い方(4/4 ページ)
また、立候補者の情報は、インターネット上以外にも存在します。SNSや動画投稿サイトの情報だけを判断材料としては偏ってしまいます。インターネット以外の情報も合わせてチェックすべきです。
ファクトチェック以前の問題として、特定の思想に合わせたり、大げさな表現を用いたり、問題を引き起こす仮想敵を作り上げたり、感情的かつ都合の良い意見に誘導する候補者の言葉には注意が必要です。冒頭に紹介した反デジタルのAI絶許党であれば、「生成AIは人類の敵!」は生成AIに反発する人に合わせて大げさな表現で言い切っています。
「データセンター建設で気温が50℃になる」という主張も、酷暑の時期における直近の話題性を利用しており、「セルフレジ禁止! 人間の仕事を奪うな」など、「昭和のころは良かった」というノスタルジーに訴えています。ファクトチェックという事実確認だけでなく、このような感情を動かして意見を誘導させる手法にも注意しましょう。
スマホの画面は“四角いジャングル”
選挙に限らずSNSや動画投稿サイトでは、根拠がなく都合の良い主張が展開されています。こうして第三者を都合の良い主義主張に誘導することで、自分の利益にすることは簡単なことです。
例としてSNSや動画投稿サイトで、インバウンドの外国人の迷惑行為や電動キックボードの事故について紹介すれば、再生数を稼いで収益化できます。SNSや動画投稿サイトは話題性から注目を集める閲覧数を増やすことが最優先となっており、法規制やルール整備が追い付きません。スマホやPCの四角い画面で繰り広げられる情報発信は、もはや野生のジャングルと化しています。
いわば「四角いジャングル」であり、情報の真偽を判断できなければ、誰かにだまされて利用されてしまいます。自分自身でファクトチェックを行い、意思決定ができる情報に対する目利きを身に着けなければ生き残れません。
冒頭に紹介した現実離れした政党や立候補者が当選するのが、将来のためでしょうか。選挙は自分の支持する立候補者を当選させることも大事ですが、怪しい候補者を落とすことも必要です。選挙におけるファクトチェックを通して、情報の真偽を身につける習慣を身に着けたいですね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
マスクド・アナライズの「AIしてま~す!」
企業への生成AIの導入活用やDX支援を手掛ける、AIコンサルタントのマスクド・アナライズさんが“生成AIの今”を愛を持って解説していく。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
大金かけて作ったAIを無料公開できるワケ ローカルLLMブームを支えるベンダーと国家の思惑
-
2
Sakana AI、一部「GPT-6 Astra」「Fable 5.1」超えうたうFugu最新版 連携先に「両モデルは含まず」
-
3
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
4
まさかの「AIが面接に来た」 話し方に“違和感” AIベンチャー代表が動画公開し注意喚起
-
5
“Google弱体化説”にDeepMindエンジニアが反論 「最新モデルはセキュリティでMythos超え」、「Gemini 4」にも言及
-
6
NEC「全員AIの部署」の衝撃 「1on1」「ストレスチェック」で分かった“AI社員が感じていたストレス”とは?
-
7
NECが明かす「AIだけの部署」の実態 AI同士で1on1、ストレスチェックで“悩み”も可視化
-
8
NEC、社内の“AIトークン節約”に注力 「同じ使われ方なら10分の1に」と小玉CAXO
-
9
好業績なのに“上場廃止” なぜネットワンはSCSKとの「攻めの統合」に賭けたのか
-
10
ChatGPT Work、質問するだけで社内データ分析・グラフやダッシュボードも作る「Data agent」
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR