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» 2007年12月03日 11時00分 公開

レコメンデーションの虚実(12)〜Facebookの灯台はすべてを明るく照らし出すソーシャルメディア セカンドステージ(1/2 ページ)

ネットジャーナリスト佐々木俊尚氏が次世代ソーシャルメディアのかたちを探る連載「ソーシャルメディア セカンドステージ」。前回に続き、米国の巨大SNS「Facebook」に注目し、Facebookが進めているソーシャルメディアのライフログ化の具体例を解説します。

[佐々木俊尚,ITmedia]

Facebook上の行動がリアルタイムに友人に伝わる

 Facebookを最も特徴づけているのは、ニュースフィードのサービスである。自分のページには、自分の友人たちがFacebook上でどのような行動を取っているのかが、ほぼリアルタイムで更新され続ける。

 「○○さんは△△さんと友人になりました」

 「○○さんはプロフィールの写真を新しくしました」

 「△△さんは××というネットワーク(コミュニティー)に新しく参加しました」

 「△△さんはTwitterのアプリ自分のページに追加しました」


 Facebook上で何かの操作をして自分のステータスを変えると、その内容はすぐに友人たちに送られる。これは驚くべき機能である。さらに詳しい説明は、テッククランチ日本語版の“今度のFacebookのリニューアルは「美」の改良だけではない”あたりの記事に詳しく書かれている。一部を引用しよう。

どちらの機能も、人やことに関する情報を何かが起きるたびに見せてくれる。まず、News Feedではユーザのホーム/管理ページに表示されて、友だちが新しくアップした画像や、友人関係の変更、グループへの参加などの様子を見ることができる。これで、基本的には友たちのプロフィールが変わったかどうかを毎日サイトに見に行く必要はなくなる。いろんな意味でこれは、僕が毎日 NetNewsWireで気になるブログやサイトの新情報を見ているRSSのストリームを思い起こさせる。

ニュースフィードのRSS対応で始まったFacebookのライフログ化

イラスト

 さらにこのニュースフィードは、今年8月からRSSフィードとしても配信されるようになった。この結果、友人たちがFacebook上で何をしているのかを、わざわざFacebookにログインして見に行く必要さえなくなった。RSSリーダーでブログやニュースサイトの新着を読むのと同じように、自分の友人が誰かと友だちになったり、どこかのコミュニティーに参加したり、写真をアップロードしたりしているのを知ることができるようになったのである。

 これはすなわち、Facebookのライフログ化が始まったことを意味している。Facebookは人々の行動情報を自動収集し、それらをデータベースに蓄積した上で、友人たちにその情報をフィードしているのである。

 翻って、mixiはどうか。mixiでは日記や動画、写真などをアップロードすれば、友人(マイミク)たちに更新情報が伝えられるが、しかしこれらはとても明示的な情報伝達だ。利用者は「この日記を読んだら、みんなどんな感想を書いてくれるかな」「この動画はみんなに喜んでもらえるかな」「○○さんはこの写真にどう反応するだろう」などと考えながら、日記や動画をアップロードしている。無意識のうちに情報を自動送信しているわけではない。

 mixiのサービスの中で現在、無意識のライフログ収集を行っているのは「mixiミュージック」だけだ。このサービスは「mixi station」という専用アプリケーションをパソコンにインストールしておくと、パソコン上のミュージックプレーヤーで聴いた楽曲名が自動的にmixiに送信され、友人たちがそのリストを閲覧できる仕組みになっている。

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