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Windows 8に「マスト」な10のこと(2/2 ページ)

» 2010年10月29日 08時10分 公開
[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK
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5. Windows 7モード

 Windows 7の最高の機能の1つは、Windows XPの仮想版を実行できることだ。この機能は、Microsoftが企業での採用を増やすのに貢献し、社員が新OSの使い方を覚えながらも生産性を維持する役に立ってきた。Windows 8では、Windows 7の仮想版を提供するべきだ。どのみち、もしもWindows 8が旧版と大きく違うのであれば――おそらくそうだろうが――ユーザーに使い慣れたものを与えるのはいいアイデアだろう。

6. 「OSはもう重要じゃない」という思考

 OS市場の未来を支配するのは、どのOSを使うかを、どのデバイスを使うかほどには気にしない消費者だということをMicrosoftは認めなければならない。以前は、コンピュータは重要ではなかった。今は、OSがコンピュータの脇役になってきている。Microsoftがこの現実を踏まえてOSを作れるのなら、Mac OS Xを食い止め続けられる。

7. クラウド

 未来はクラウドにあることは確かだ。Microsoftはクラウドサービスの展開が遅れているが、Windows 8には強力なクラウドコンポーネントを含めるべきだと認識しなければならない。それまでに、何らかのWebベースのプロダクティビティ機能が出てくると消費者も企業顧客も考えるだろう。そうしなければ、ユーザーはほかの選択肢に目を向けるかもしれない。

8. プライバシー保護対策

 インターネットにおいて、プライバシーは急速に大きな問題になりつつある。毎月毎月、どこかの企業がプライバシー擁護団体に「一線を越えた」と批判されているように思える。だがプライバシー権を戦略に組み込めば、MicrosoftはWindows 8を利用して、プライバシーを重視する企業として有利な立場に立てる。いずれにしても、Windowsは世界中の大多数のWebユーザーに利用されている。Microsoftがプライバシー分野に変化をもたらすエージェントになれれば、消費者や企業顧客からの評判を高めるのに大いに役立つ。セキュリティ分野全体において同社の評判を高めるのにも貢献する。

9. 反Googleに

 MicrosoftにはWindows 8に関して2つの選択肢がある。これまで提供してきたのと同じ基本的な製品を戦略的に改良して提供するか、Googleに追随しようとするかだ。Windows 8に関して言えば、反Googleになるしか選択肢はない。GoogleとMicrosoftほど、はっきりとしたラインで隔てられた企業はこれまでになかった。MicrosoftがそのラインをぼかしてGoogleのようになろうとすれば、将来いつかの時点で滅びることになるだろう。だが、「Microsoftであること」にこだわるのなら、Googleが起こした高波を乗り越えられるかもしれない。

10. エディションを減らす

 Microsoftは何年もの間、新しいWindowsをリリースするたびに別々のエディションを出してユーザーを混乱させてきた。エディションを増やすことで、同社はさまざまな価格で特定の市場に対応できる。しかし、このやり方は市場を乱して流通網を滞らせたようだ。すべての選択肢を見て選ぶのは、消費者と企業顧客には難しいこともある。Windows 8ではそれをやってはいけない。シンプルにするべきだ。

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