カホコさんの入社ビフォー・アフター【問題編】シゴトハック研究所

新入社員として入社して3カ月が過ぎたカホコさん。ペア・スケジュールやペア・ミーティングという取り組みを行うことで、得たものとは?

» 2007年08月09日 12時30分 公開
[大橋悦夫,ITmedia]

 今年も早くも半分が過ぎようとしています。この何カ月かを振り返る面々。4月にカホコさんを迎え、個人ではなくチームとして動くことがこれまで以上に求められるようになってきました。そんな中、タカフミ君はカホコさんの教育担当として、シゴトハックを伝える立場で奮闘中です。

    マンガ:ふじたきりん

タカフミ君 いやぁ、気づけば今年も半年が過ぎましたね。

ヒロシ主任 いつものことながら早いなぁ。

カホコさん 私も、この3カ月間はあっという間でしたよ。

ヒロシ主任 そういえば、カホコさんはタカフミ君とチーム活動をしているんだってね。

カホコさん ええ、ノリオ課長のアイデアで、ペア・スケジュールとペア・ミーティングというのをやってます。

タカフミ君 そうそう、ペアワークをするようになって、以前よりも仕事が楽になった感じですよ。

ヒロシ主任 へぇ、どんな風に?

タカフミ君 例えば、今までは自分で立てた予定については、外出の予定とかではない限りは、自分で調整できたじゃないですか。でも、それがしづらくなったというか。

ヒロシ主任 それは、カホコさんが見ているから?

タカフミ君 ですね。改めて立てた予定どおりに仕事をするのは大変なことだな、と思ってます。

カホコさん 逃げ場がない感じですよね、お互いに。

タカフミ君 予定どおりに仕事が進められていないと、説明しないといけない。

カホコさん 説明しないといけないというルールはないんですけどね。

タカフミ君 見られていると思うと、「自分はちゃんとやってるんだぞ」ということを言いたくなるんです。

ヒロシ主任 なんか、大変そうだけど……。

タカフミ君 でも、自分がやっている仕事に自信が持てる感じはしますね。仕事が楽になった、というのは自分の仕事についてそのプロセスも含めて人に見せることになるので、言い訳を考える必要がないんです。すべて見られてますから。

ヒロシ主任 なるほど。

マサヨシ課長 ウム、まさにその通りだな。今後は1人でがんばるだけでなく、チームで力を合わせる必要がある。当たり前のことだが、「1人ハック」では限界があるからだ。そういう意味では、タカフミ君とカホコさんが始めたペアでの取り組みには期待しているぞ。ところで、実際にやってみた経験を踏まえて、ペアで仕事をする上では何がポイントだと思うかね?

タカフミ君 うーん、まだ始めたばかりの手探り状態なので……。

マサヨシ課長 そうしたら、この半年間を振り返って、何が一番変わったと思うかね? つまり、カホコさんの入社ビフォー・アフターだ。

筆者:大橋悦夫

1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタリハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』、近著に『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』がある。


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