「ユビキタスなオフィス」は本当にすごいのか(1/2 ページ)

オフィス家具などをはじめとした生産性の高いオフィス環境を展示する「UCHIDA FAIR 2009 in 東京」が、内田洋行の潮見オフィスで開催されている。今回のテーマでもある「ユビキタス・プレイス」とは、具体的にどんなオフィスなのか見てきた。

» 2008年11月13日 11時00分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 11月12日〜14日にかけて、オフィス家具をはじめとした生産性の高いオフィス環境を展示する「UCHIDA FAIR 2009 in 東京」が、内田洋行の潮見オフィスで開催されている。

 毎年開催しており、今回のテーマは「Challenge to “UBIQUITOUS PLACE”(ユビキタス・プレイス)」。内田洋行の柏原孝社長は、「いつでも、どこでも、誰でも、テクノロジーの恩恵をたっぷりと受けられる。それがユビキタス・プレイスのコンセプト」と説明する。「ICTと空間デザインを融合した場」とは、具体的にどのようなオフィス環境なのだろうか。

(左)内田洋行の柏原社長。(右)エントランスに展示した今年のテーマ「Challenge to “UBIQUITOUS PLACE”」

生産性を高めるための「オフィスの“流動性”」

 「どこでも」仕事ができるというポイントが、ユビキタス・プレイスのコンセプトの1つ。フリーアドレス制などにも代表されるように、オフィス内の“流動性”を高めることは、場所に縛られず働くことにもつながる。生産性を高めたい企業には重要なポイントかもしれない。

 1階のエントランスで発見したカウンターには、キャスターが付いていた。ショールームなどで使われることが多い潮見オフィスでは、会場となる部屋の位置などに合わせて、受付カウンターを設置することが多い。そこで、自由に移動できるようなオフィス家具を設置しているのだ。

 動かせるこの「アクティブカウンター」、場所を移動できるだけではない。中に物を入れて展示できる造りになっており、イベント内容に合わせてデザインを変更が可能だ。ちなみに、この日入っていたのは数十個の本物のりんごだった。

 エントランスのコンセプトは「企業と企業の出会いの場」。ディスプレイパネルを搭載した受付カウンターは、来客に対し企業を強く印象付ける効果がある。さらに、ラウンジ用に開発したソファなどを並べることで、コミュニケーションを促進するように空間設計している。

(左)キャスター付きのカウンターは“りんご入り”。(右)ディスプレイパネルを搭載したカウンターも

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