本当に必要な自己投資を見極めるのだ シゴトハッカーズ(2/3 ページ)

» 2008年12月04日 22時47分 公開
[大橋悦夫、佐々木正悟,ITmedia]

個人的には、タダのものはお勧めしません。ある程度でもお金を払わないと、受ける側としてもモチベーションが上がらないですし、無料と思っていると「行かなくてもいいかな」という気にもなりがちだからです。また、セミナー提供側の視点でも、「客集め」ということで、提供側にとって都合のいいことしか話さない(都合の悪いことは隠す)傾向も否めません。


やっぱり最初は数千円のものにしておくべきなんでしょうか? けっこう高い、数万円のものもありますが?


料理でいえば、数万円クラスのものはメインディッシュのようなもので、いきなり食べるものではありません。その前に前菜となる数千円クラスのセミナーで、本当にその「料理」が自分に合っているかを確かめるわけです。数千円クラスのセミナーを受けて、そこでそのままストレートに次にステップ(数万円クラスのセミナー)に上がる場合もありますが、それとは別の関心が呼び起こされて、斜め上のステップに進む場合もあるでしょう。また高額セミナーはたいていの場合、半日とか1日といった長時間にわたります。もし自分に合わない内容だった場合に、金銭的のみならず時間的にも相対的に大きなダメージを被ることになります。数千円クラスのセミナーはそうならないための「テイスティング」といえます。

2000〜3000円のセミナーって、逆に内容が薄いんじゃないか、という不安もあるのですが、どう考えればいいのでしょうか?


セミナーだけを見たら当然薄くなります。でも、本を読むのと違って、講師に質問ができますから、例えば「こういう目的でこのセミナーを受けたのだが、今後どのように勉強を進めていけばいいか?」などと尋ねてみることで、そこから得られるアドバイスは自分のためだけの貴重なものとなります。これだけで数千円以上のリターンになると思います。逆にいえば、質問をしなければ、とてももったいないことになります。


周りの人たちに聞いてみたのですが、やっぱり善しあし以前に、そもそも有料のセミナーに行くということを考えたこともなかったようです。金額もそうですが、なかなかそういう時間を取りにくいようなのですが、きっかけをどう作ったらいいんでしょう?


比較的、近しい関係の人が講師をなさったり、企画されたりしていると、行くきっかけがつかみやすいです。そういう意味で自分にとっては、mixiのコミュニティーに参加して、そこ主体でセミナーが行われる場合などが、良いきっかけとなっています。

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