「理想の相手に出会うための4ステップ」と「より良い関係を築くコツ6つ」仕事のパートナーにも使える恋愛術(4/6 ページ)

» 2009年02月13日 08時30分 公開
[平本あきお(構成:房野麻子),ITmedia]

パートナーとのギクシャク部分を立て直す

 では次に、すでにパートナーがいる場合、うまくいっていない部分を直して、より良い関係を築くコツを解説していきましょう。

 最初にちょっとした実験をしてみます。複数の人間で「太陽、山、人、家、動物」のある絵を、1人1枚ずつ描いてみてください。そして、描いた絵を見せ合ってみてください。そうすると、各要素の位置や大きさ、色、数などが同じ人を探しても、まったく同じ絵を描いている人は1人もいないことが分かるでしょう。

 人は1人1人違うのです。たとえパートナーでも、相手は自分とは違う人間。それなのに同じだと思っているから、色々な間違いが起こるわけです。

 条件は満たしていても、まったく違う絵になるように、人は同じものを見ているようで、まったく違うものを見ています。恋愛に限らず、職場でも人間関係で一番大切なものは、1人1人、みんな違うということを認識することです

 どれだけ愛し合っていたとしても、お互いにものの見方やとらえ方が異なり、自分が愛情からしていることがパートナーの嫌なことだったり、自分が嫌だと思ってやっていることをパートナーが喜んでいたりすることもあります。

 また、同じ場所で同じ経験をしたとしても、物事のとらえ方が感覚傾向の違いによって異なります。感覚傾向が違うと、相手を理解できないことが起こり、愛し合っていたとしても、理解しあえずに終わってしまうことがあるのです。

 以前、3つの感覚モードについてお話しました。人間は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚(きゅうかく)の五感を通してコミュニケーションしますが、触覚、味覚、嗅覚をあえて1つの体感覚とすると、人は大きく3つの感覚で世界をとらえます。恋愛のシチュエーションでは自分がどの傾向が強いかを調べてみましょう。

「愛を感じた」「ムカついた」――それぞれの瞬間を思い出す

 今までの人生で、心から愛されていると思った瞬間を思い出してください。ありありと思い出し、その状態を10点満点とします。

 その場面から目に見える情報を取り去ったとしたら、何点くらいまで下がるでしょうか(視覚)。

 次に、同じ瞬間で、今度は聞こえてくる情報だけをオフにします。映像は見えるし、体感もありますが、まるで耳栓をしているような状態だったら、何点くらいになるでしょうか(聴覚)。

 最後に、肌に触れる感触、味、匂いだけをシャットアウトします。体がビニールに包まれているような状態や窓ガラス越しにその瞬間を見ているような状態だとしたら、何点くらいになるでしょうか(体感覚)。

 3つのうち最も点数が下がり幅が大きかったものが、自分が恋愛において大事にしている感覚です。中には、匂いが大事だという人もいます。

 次に現在、恋人がいる人、もしくは以前いた人は、相手が視覚、聴覚、体感覚のどれを大事にしていたかも思い出してください。

 会話をしているのが好きなのか、何かを一緒に見ているのがいいのか、体を寄せ合ってまったりしているのがいいのか、などを思い出してください。食事でも、会話をしながらだったら聴覚傾向が強いですし、ゆったりしているので体感覚も重要だということが分かります。音楽を聴くのが好きか、テレビを観る方が好きかで聴覚傾向なのか視覚傾向なのかも分かります。

 分からないのなら、相手が何を大事にして物事をとらえているのかが理解できていないということなので、その時点で問題です。そんな場合は、相手に「愛されている瞬間」の質問をし、傾向をチェックしてみてください。

 そして今度は、相手といて「これは許せない」「この瞬間が嫌だ」という場面を思い出してください。

 例えば、バスタオルをそこら辺に置きっぱなしにするのが嫌だとか、使っているあの言葉が嫌だとか、デートなのにだらしない服装だったので、自分のことを大事に思っていないんじゃないかと思って嫌だった、ということなどです。そして、視覚、聴覚、体感覚のどれが多いかもチェックしてみます。

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