次は通電時間の長い製品としてテレビとPCについて考えてみたい。まずはテレビ。節電を始めた時は東芝の「REGZA 37Z2000」という機種だったが、エコポイントの関係で現在は「LED REGZA 37Z1」を使用している。稼働時の消費電力は買換で半分くらいに減少した。同じ液晶テレビでも新しい製品は省エネ化が進んでいるようだ。待機電力は少なすぎて数時間の測定ではゼロとなったためカタログ値で計算している。
型式 | 稼働状態 | 消費電力 | 1カ月の電気代 |
---|---|---|---|
REGZA 37Z2000 | 6時間稼働 | 135W | 534円 |
18時間待機 | 0.6W(※) | 7.1円 | |
LED REGZA 37Z1 | 6時間稼働 | 68W | 270円 |
18時間待機 | 0.12W(※) | 1.4円 | |
どちらのテレビも外付けHDDに録画できるタイプでコンセントを抜くと録画できなくなる。待機電力が少ないということもありコンセントを抜いたりはしていない。待機電力に関しては盲点もある。最近のテレビはEPG(電子番組表)をダウンロードする必要があり、機種によって待機中も電力を使用することがある。現在使用中のテレビには「番組情報取得設定」があり、待機中にダウンロードをオフにすることができる。この設定をオフにすることでも待機時の消費電力を下られるのだ。
テレビの節電でもっとも有効なのは見ないこと。見なければ節約にもなるし、ピーク時の消費電力も下げられる。そうは言ってもテレビから得られる情報も大きいので、なるべく無駄に点けないようにすることがポイントになりそうだ。
節電のために始めたわけではないが、放送中の番組より録画した番組を見るようにしている。1時間(実質54分)のドラマもCMをスキップすれば45分ほどで見られる。NFL(フットボール)の試合はプレイシーンだけ見れば3時間半が1時間になってしまう。野球なども録画してみれば相当な時間短縮と節電になりそうだ。
夜更かしが得意な人なら夜のゴールデンタイムはテレビを点けず録画に徹し、深夜に見ればピーク時の消費電力を削減できる。録画用のHDDやレコーダーにも電力は必要だが、テレビと比較すれば消費電力は少ない。少ない消費電力でも節電が必要な事態になったら切った方がいいが、それまでは気にしなくてもいいだろう。
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