コラム
» 2011年03月28日 19時30分 公開

大規模停電を回避せよ!:目指せ35%省エネ、今だからこそ“本気の節電術”(後編) (5/7)

[奥川浩彦,Business Media 誠]

デスクトップPCは使う時間をシフト、ノートPCを活用すべし

 次はPC。筆者宅にはデスクトップPCが4台、ノートPCが3台ある。筆者が主に使用しているのはCPUがCore 2 Quad、HDDは4台搭載している。PCは使用状況により負荷が変わるので、ゲームや動画再生をすると消費電力は増大する。実際に動画を再生してみると20Wほど消費電力は増えた。また立ち上げ時はHDDの起動等でより多くの電力を必要とする。自作ユーザーはデスクトップPCの電源というと400Wとか500Wといったイメージを持っていると思うが、起動後はそれほど電力を必要としていない。

デスクトップPC
機種 状態 消費電力 1カ月の電気代
Core 2 Quad
(メイン機)
12時間稼働 71W 562円
12時間待機 4.4W 35円
液晶ディスプレイ(24インチ) 12時間稼働 43W 341円
Pentium 4
(サブ機)
月20時間稼働 100W 44円
月700時間待機 7.5W 116円
Transmeta Efficeon
(静音サーバ機)
12時間稼働 18.5W 147円
12時間待機 0W 0円
Celeron M
(音楽・映像用)
月40時間稼働 30W 26円
月680時間待機 2W 30円

 普段から仕事で使用するので、メイン機の稼働時間は長いが負荷は低め。以前使用していたPentium 4マシン(現在のサブ機)と比べると消費電力はそこそこ減っている。

 Core 2 Quad本体は71Wだが24ワイドの液晶ディスプレイは43W。合計すると100Wを越えてしまう。液晶ディスプレイの待機電力はほぼゼロで測定できなかった。画面のプロパティで「モニタの電源を切る」をなるべく短く設定すればそこそこの節電になるはずだ。PCを切れば連動してバックライトは消えるのでコンセントを抜かなくても大丈夫。一方、PC本体の待機電力は気になるので、テーブルタップで本体と一緒に電源を切る方が効果的だろう。

 Pentium 4のサブ機は待機電力が7.5Wと多い。CPUよりは電源が古いことが理由と思われる。そのためPC回りは電源の配線を見直し、使用頻度の低いものを同じテーブルタップにまとめ電源を切ることで節電を行っている。具体的にはPentium 4のPCとそのディスプレイとスピーカー。Core 2 Quadのスピーカーも一緒にして普段は電源をオフにしている。スピーカーはスイッチは付いているが、ついつい消し忘れるので必要な時だけ通電するようにしている。

 静音タイプのデスクトップが2台あり1台は「Be Silent」という機種で「Transmeta Efficeon」というレアなCPUを搭載、サーバ的な使い方をしているが消費電力はかなり少ない。もう1台はminipc.jp製でテレビにつないで映像、音楽再生専用となっている。使う時は何時間か稼働するが全く使わない日も多い。音楽再生時は30W、映像再生時は37Wくらいだが、同時にテレビやステレオが稼働するのでトータルの消費電力はもう少し多くなる。推定稼働時間は月に40時間くらいとみている。

コラム:HDDの電源を切るパーツが欲しい

 仕事で使用しているCore 2 QuadのPCには2Tバイト、2Tバイト、500ギガバイト、250ギガバイトのHDDを搭載している。普段使用しているのは2Tバイト×2台で残りのHDDは滅多に使用しない。500ギガバイトは昔Cドライブとして使用していたもので、たまにWebサイトのパスワードが分からない時にこのHDDから立ち上げてアクセスするために残している。250ギガバイトのHDDは評価用でデジカメや青色申告ソフトなど、原稿書きで一時的にインストールする場合や、広報業で新製品のソフトをインストールする場合に使用し、終わったらシステムの復旧でクリーンインストール状態に戻す使い方だ。

 普段は使わないHDDなので、電気も使うし、寿命にもよくないし、発熱で他のHDDによくないので電源を切りたいと思っている。いちいちケースを開けて外すのは面倒なので、フロントパネル(5インチベイ)のスイッチで電源をオフにできるパーツが欲しいと思っている。HDDケースを販売するマーシャルにお願いをしたので、もし製品化してくれたら節電に役立てたい。


 ノートPCは極めて省エネだ。筆者の場合はB5サイズのLet's noteで基本的に外出用。家ではソファーでテレビを見ている時にWebやメールをチェックする程度。充電時は20Wくらい消費するが、満充電後の稼働状態では15W程度だ。充電終了後はACアダプタをつなぎっぱなしにしても通電はゼロ。娘が使用しているNECのノートPCは少し消費電力が大きいが、充分省エネと言えよう。機種による差はあるが、企業などで大量に使用する場合はデスクトップに比べ大幅に節電できそうだ。

ノートPC
機種 状態 消費電力 1カ月の電気代
Let's note 2時間稼働 15W 20円
充電 20W -
NEC Core 2 Duo 2時間稼働 25W 33円
充電 15W -

 ピーク時の消費電力を下げる観点では、デスクトップは使用する時間をずらすしかないだろう。ノートPCは充電を上手く使えばピーク時をずらすことが容易だ。企業なら深夜に充電し、午前中のピーク時はACアダプタを抜いて使う。夕方から残業する人はそれまでに充電し、夕方のピーク時はバッテリー駆動にすればいい。首都圏の企業が一斉に実施すればかなりの節電が期待できそうだ。

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