【ショットノート×カードBS法で考えた】運動嫌いの人に、運動習慣を付けさせるには? (前編)アイデア発想実践記(1/2 ページ)

5分×2回で、いくつのアイデアが出せるか? 今回もいつもの3人で、ショットノートを使ったカードBS法を試してみました。

» 2012年03月27日 11時00分 公開
[シックス・アパート 中山順司,Business Media 誠]

 世の中にあるさまざまな発想メソッドを、実際に試して実験、検証していく本企画。第5回は「カードBS法」です。今回も仮想のお題を用意し、メソッドに従って検証。その結果を、監修役である「アイデアプラント」代表の石井力重さんに評価してもらいます。

 カードBS法は、カードを使ったブレインストーミング法です。アイデアをカードに書き出し、発表するプロセスを繰り返す。声の大きさにかかわらず、全ての参加者がアイデアを出しやすい反面、参加者の能力差、知識レベルの差が反映されやすい面があります。

石井力重(いしい・りきえ)さんプロフィール

石井さん近影

 1973年、千葉県生まれ。東北大学大学院理学研究科修士課程卒業。技術系商社から東北大学大学院博士課程(MOT専攻)、独立行政法人のフェローを経て、2009年4月にアイデアプラントを設立。現在は「ブレスター」「智慧カード」などアイデア創出支援ツールの企画開発、企業・団体向けの新事業・新製品開発支援、さまざまな創造技法を紹介するワークショップなど、多彩な活動を展開している。2011年6月には、東北地方のビジネス活性化と震災復興を目指す「Fandroid EAST JAPAN」を設立、同理事長に就任。仙台を拠点に、Androidアプリ開発技術者の育成と能力向上、アプリ関連ビジネスの活性化に尽力している。Webサイトは「石井力重の活動報告」


 以下の流れで進めました。

  • ステップ1:5分間で書けるだけ、カードにアイデアを書き出していく。1枚当たり1アイデアで「何がどうした」「何をこうしたい」など、現象を具体的に主語・述語・動詞が要約する
  • ステップ2:書いたカードをテーブル上に並べながら、1人ずつ順番に発表していく。内容が関連するカードはまとめ、そうでなければ一匹狼にしておく。同じ内容を先の人が発表したら手持ちのカードはボツにし、目の前の島を見て新たに思い付いたこともカード化して追加してもよい
  • ステップ3:発表の順番が回ってきたときに、手持ちのカードがなくなったらパス
  • ステップ4:全員が発表し終えたらステップ1に戻って繰り返す。他人の発言、発表を受けてアイデアを結合、改善してもいい

ショットノートを使ってみた

 今回用意したのは、人数分のペンと、キングジムのスマートフォン連係ノート「SHOTNOTE(ショットノート)」。KJ法のときには付せんを使いましたが、デジタルでの記録の残しやすさを考え、手書きメモをスマートフォンで撮って電子化できるショットノートを試してみました。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ