経理のことが分からなくてもできる――青色申告の簡単な方法増税サバイブ術(2/5 ページ)

» 2013年03月08日 11時00分 公開
[奥川浩彦,Business Media 誠]

初期設定の説明

 では実際に「やよいの青色申告13」を使用して初期設定の説明をしていきたい。青色申告ソフトに限らず初めてのソフトはどこから始めていいのか悩むことが多い。今回はその入り口とも言うべき初期設定を理解するのが目的だ。次回は仕訳入力、確定申告書などの出力を説明する予定だ。

 製品は店頭でも買えるし、メーカーホームページからダウンロードすることもできる(参照リンク)。ダウンロード版の価格は製品のみなら8820円となっている。無料体験版でお試しの後に購入することも可能で、その場合はそれまで入力したデータは継続可能だ。

 インストールに関して誠 Biz.ID読者は何の問題もないと思われるので、インストール後の設定から説明を開始したい。画像をクリックして開き、また本文に戻って次の画像を開くのは手間だし効率も悪いので、ここからは画像とキャプションで進めたい。画像をクリックし拡大表示したら「次の画像」をクリックしながらお読みいただきたい。

導入設定

インストールが終了したらデータの新規作成を行う(左)、通常、初めてであれば「新規にデータを作成する」を選択(右)

事業所名(屋号)を入力(左)、一般と不動産の選択。主に不動産業でなければ一般を選択(右)

ここでは当然「青色申告」を選択。この選択があるということは、やよいの青色申告を使って白色申告もできるということだ(左)、開始年度を設定する。画面は平成24年だが、これから開業する人は平成25年となる(右)

不動産業の人はチェックを入れる(左)、データの保存先はマイドキュメント\Yayoiのフォルダーの下にバージョンごと(この場合13)に保存される(右)

設定内容を確認して問題がなければ「作成開始」をクリック(左)、これで事業所データの新規作成は完了だ(右)

次に消費税の設定を行う。通常は開業2年は消費税免税事業者なので「消費税申告を行わない」を選択(左)、免税事業者の場合はこれで設定終了。課税事業者の場合は本則課税、簡易課税の選択を行う(右)

続いて導入設定。できれば事業用口座の通帳、事業用の手元資金(現金)などが分かるように準備してから入力したい(左)、現金の開始残高を入力。正確に分からなくても、後から修正可能なので「だいたい10万円」と「およそ100万円」程度でOK(右)

銀行口座の登録を行う(左)、銀行名、口座種別(通常は普通預金)、残高を入力(右)

複数の口座がある場合は繰り返し入力する(左)、仕事をもらう(売り上げを上げる)得意先を登録(右)

複数あると思われるので追加をクリックして主要取引先を全て登録(左)、仕入れ先、外注先なども同様に登録する(右)

確認したら登録完了(左)、これで導入設定は完了(右)

経費取引の確定

ここから15ページもの取引設定に入る……覚悟(左)、経費の科目ごとに関係ありそうな事例にチェックを付ける。迷ったらチェックを付けることをおすすめする(右)

水道光熱費で電気、ガス、水道が必要ならこのような感じ(左)、旅費交通費(右)

通信費。そろそろテレホンカードは死語と思われる(左)、持ち家の人は固定資産税、自動車を使用する人は自動車税などにチェック(右)

荷造り運賃関係(左)、接待交際費(右)

損害保険関係(左)、修繕費の関係(右)

消耗品関係(左)、家賃関係(右)

車関係(左)、振り込み手数料など(右)

その他の雑費(左)、ここまで入力すれば取引設定は完了だ。この設定は実際に経費入力をするときに事例として初心者を助けてくれる

メイン画面を確認

メイン画面を一通り見ておこう。上部のタブをクリックすることで目的に応じてナビゲータ画面を切り替えることができる。導入のタブにはこれまで入力した初期設定のウィザードのアイコンが並んでいる(左)、取引タブには初心者向けの簡単取引入力がある(右)

集計のタブ(左)、決算・申告のタブ(右)

事業所データのタブ(左)、サポート&サービスのタブ。簿記の知識がない人は仕訳アドバイザーはお世話になることが多いだろう(右)

導入設定は後から修正できる

導入設定の修正をしてみたい。先ほど預貯金情報の設定で口座残高が0円のままだったのでそれを修正しよう。導入のタブから「導入設定ウィザード」をクリック(左)、先ほどの設定と同じ画面が表示されるので、銀行名を選択して「編集」をクリック(右)

金額を入力し「OK」をクリック(左)、間違いがなければ次へ。取引関係はそのまま次へで進む(右)

最後に内容を確認して問題なければ登録し修正完了だ(左)、次に同じ導入のタブから事業所設定を行おう(右)

事業所情報を入力

このデータは最終的に確定申告書などの出力の際に帳票に自動的に入力される。この段階で入力する必要はないが、決算までに入力をしよう(左)、「はい」をクリック。基本的な入力が終わったのでここで一度本文に戻りたい(右)

インフレ時代の確定申告

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