自分でビジネスを創造する力を身に付けると、あなたの仕事、いや人生そのものが劇的に変わります。ゼロからビジネスを生み出し育てる力を持っていれば、起業家はもとより、企業人であっても担当するビジネスを次のステップに拡大したり、企業内において新しい製品やサービスを構築したりできます。自分の価値は、自分の生み出すビジネスの価値に連動します。当然、そこから得られる経済的なメリットも計り知れないものになるでしょう。
企業内で本当にビジネスを生み出せる人たちは、そう多くはありません。大企業で働くエリートな人であっても、マネジメントや経営の中枢に近づける人は一握りです。しかしビジネスプロデュース能力を持った人は、経営の中枢に近づき、より高い報酬をもらい企業人としてやりがいのあるポジションで仕事を楽しめるのです。
もちろんあなたが起業家であれば、そうした能力を自分のために発揮し、あなた自身のビジネスを成功に導けるでしょう。大切なことは組織に属するか否かではなく、創造性を発揮して、ビジネスを積極的につくり上げる仕事人生を楽しめるかどうかなのです。
では、どうしたらそのようなビジネスプロデュース能力を持てるのでしょうか? どうすれば、それらを磨くことができるのでしょうか? そのカギが本連載で度々紹介してきた「5Aサイクル」をベースにした行動と思考です。
5Aサイクルとは、成功者たちが実践した5つのビジネスプロセスの頭文字を取って呼んでいるものです。ぜひ実践してみてください。
なお本連載の基となった『トップ1%の人だけが実践している思考の法則』(永田豊志著、かんき出版刊)では、5Aサイクルの具体例として、グーグルのほか、ダイソン、アマゾンなど今をときめくイノベーティブな企業群のエピソードを18のケースストーリーで紹介しています。
本連載は2012年12月19日に発売した『トップ1%の人だけが実践している思考の法則』(永田豊志著、かんき出版刊)から一部抜粋しています。
本書は、イノベーションを起こして、ビジネスで勝ち残るための「思考法則」についての解説書です。これからの働き方は、大きく変わります。今まで通りに目の前にある仕事を頑張って働くのではなく、新しいイノベーションを起こしてソリュ―ション(問題解決)することが不可欠になります。本書はあなたの仕事にイノベーションを起こすために、トップ1%のできるビジネスマンだけが実践している「思考の法則」を著者、永田豊志氏が見つけ、分かりやすくまとめたものです。
「営業」「企画」「経理」「総務」「財務」「マーケティング」――など、あなたが何を専門に従事しているかはまったく関係ありません。すべてのビジネスパーソンに必要な「思考」だからです。ぜひ、本書を読んで、変化の激しい時代に、あなたがたくましく生き残れるよう役立ててください。
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
ビジネスマンの「知的生産性の向上」をテーマに精力的に執筆・講演活動も行っている。近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』『ノート・手帳・メモが変わる絵文字の技術』(中経出版刊)、『すべての勉強は、「図」でうまくいく』(三笠書房刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
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