インタビュー
» 2013年04月17日 08時02分 公開

達人に聞いた――どう違う? 日本と海外の名刺事情仕事をしたら“世界の名刺”が見えてきた(前編)(2/6 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]

IT化が進んでも「名刺」は紙

Sansan株式会社で事業部長を務める富岡圭さん

土肥:「名刺」って、不思議な存在ですよね。会社に就職して、まず「これ、お前の名刺な」と言われて、机の上に置かれる。そして会社名と自分の名前を見て、「あ〜、オレってこの会社で働くことになったんだあ」と実感する人も多いはず。

 でも、その後はあまり関心がないんですよ。自分の名刺ばかり眺めているせいか、「ウチの会社の名刺ってだっせーな」と思ったり。その一方で、普段はあまり気にとめていないのに、スーツのポケットに名刺が入っていなかったら不安になってしまう。そんな存在なんですよね。

 今日は名刺の海外事情に詳しい、富岡さんにお話を聞けるということで、ちょっと名刺について考えたんですよ。でも、やっぱり大したことが浮かばない(苦笑)。

富岡:ドイさん、ビジネスパーソンが「持ち歩くモノ」といえば何だと思いますか? 日本だけでなく、海外のビジネスパーソンに聞いても「携帯電話」「お金」「名刺」――この3つを挙げると思うんですね。

 これだけIT化が進んでいても、デジタル化していないのは「名刺」だけなんですよ。携帯電話はそもそもデジタルですが、お金もクレジットカードや電子マネーを使う人が増えてきました。しかし名刺だけは、いまだに紙で交換している。冷静に考えるとおかしいですよね。

土肥:おかしい、おかしい。

富岡:私も「おかしいなあ」と思っていたんですよ。なんでなんだろうって。でも、この「おかしい」に気づいた人は多いはず。というのも、私たちがこの会社を創業するときに(2007年)、たくさんの人に相談しました。名刺をWeb上で管理ができるビジネスを始めようと思っています、と言ったところ、多くの人がこう答えました。「そういうのね……オレもやろうと思っていたんだよ」「昔、オレの友だちが同じようなことをしていたな」と。

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